• トップ
  • ニュース一覧
  • 『カッパ』のタイトフィットをハートソンが...贅肉が浮き上がったあの姿が忘れられない【英国人記者コラム】

『カッパ』のタイトフィットをハートソンが...贅肉が浮き上がったあの姿が忘れられない【英国人記者コラム】

カテゴリ:連載・コラム

スティーブ・マッケンジー

2023年10月08日

心を奪われたのはノッティンガム・フォレストのユニホーム

心を奪われたのが、ノッティンガム・フォレストが黄金期を謳歌していた頃のこのユニホーム。エンブレムや素材の斬新さに惹かれた。 (C)AFLO

画像を見る

 ウェストハムとは別に、10代のころはノッティンガム・フォレストとリーズのユニホームも持っていた。当時はクラブのエンブレムに興味があって、フォレストとリーズのユニを買ったのはそれぞれのエンブレムが気に入ったから。フォレストは当時チャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)を2連覇するなど黄金時代を謳歌していて、チームとしても魅力的だった。
 
 エンブレムとともにフォレストのユニホームに惹かれたのは、シルクとフェルトが素材に使われていて斬新だったから。サプライヤーは『アディダス』で、『アンブロ』と『アドミラル』の国産メーカーが幅を利かせていたあの時代に、それも特徴的で心を奪われた。
 
 時代とともにユニホームの型にも流行りや廃りがあって、ダボダボでルーズフィットの1990年代から、2000年代はぴっちりのタイトフィットが主流になったりした。
 
 傑作だったのが、その時代のジョン・ハートソンだ。ハートソンは腹回りに贅肉がついた肥満体型で、それでもウェールズ代表に名を連ねていて、当時のウェールズ代表のユニホームが『カッパ』のタイトフィットだったからたまらない。贅肉が浮き上がったハートソンのあの姿、およそフットボーラーらしくなくて、いまでも忘れられない。
 
 アイデンティティーを主張するユニホームは、だからどこで着るのかが重要だ。正確には、「どこで着るべきでないか」をわきまえる必要がある。
 
 絶対にNGなのは、スタジアムの敵側のセクション。ホームのユニホームでアウェーの席にいても、アウェーのユニホームでホームの席にいても、すぐに警備員が寄ってきて外に出されることになる。チケットを持っていても許されない。一時期に比べてスタジアムは安全で平和な場所になったとはいえ、それでも血の気の多い連中は必ずいるからね。
 
 街歩きでも注意する必要があるだろう。とくにロンドン。例えば、ウェストハムのユニホームでミルウォールの本拠地界隈は歩かないことだ。
 
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
 
Steve MACKENZIE
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーターだ。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で手掛け出版した。
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』2023年9月7日号より転載

「1月にミトマと契約したい」三笘薫の獲得を巡ってマンチェスター・ダービーが勃発と現地報道!「シティの最有力ターゲット」「マンUはキエーザとニャブリが難しく...」

「素晴らしいお膳立て」「大きく改善」EL初アシストの三笘薫、現地メディアの評価は?「前半は目立たなかったが...」

「なんという礼儀正しさ」「称賛すべきだ」中国指揮官へ一斉に深々とお辞儀...日本女子代表の振る舞いに相手国から賛辞!「我々も見習う価値がある」【アジア大会】
 
【関連記事】
「クボは無敵の状態」逃がした魚は大きすぎた?古巣バルサの地元メディアが久保建英を絶賛!「MVPを獲得しない試合が奇妙」「偉大なスターに匹敵」
「1月にミトマと契約したい」三笘薫の獲得を巡ってマンチェスター・ダービーが勃発と現地報道!「シティの最有力ターゲット」「マンUはキエーザとニャブリが難しく...」
「思い浮かぶのは彼だけ」アーセナルOBがサカの代役に日本人アタッカーの獲得を提言!「108億円は必要」「エミレーツを輝かせる」
「韓国は兵役免除を達成し狂喜乱舞」「日本は顔を覆って泣き叫んだ」日韓決勝後の無情なコントラストに海外メディアが注目「雪辱を果たせなかった」【アジア大会】
「マンCに行けば素晴らしい選手になる」古橋亨梧のプレミア移籍にセルティックOBが見解「彼はまだ準備ができていない」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ