ゴールはなくとも――多岐にわたる働きで勝利に貢献した武藤。
オープンな展開となった後半は、前半以上にピンチを迎えるも、酒井は多くの場面でこれを防ぎ、複数の選手を相手にしても強靭なフィジカルを駆使してボールを奪われることなく、時には持ち場を離れてでも相手のチャンスを潰していった。
シャーフ監督は試合後、「結果にも選手のプレーにも失望している」と語ったが、そこに酒井も含まれるのだろうか。
清武が復帰して攻撃が安定し、ボールが収まるようになった時、酒井の攻撃力も活かされるようになるだろう。ここから彼が(ひいてはハノーファーが)いかなる反撃を見せるか、少なからず期待と興味を与えるプレー内容だった。
そして、この2人に失意を与えたマインツのなかで、大いに躍動したのが武藤だ。このところ、彼に対する評価は、運動量の豊富さと献身的な動きに向けられているが、この試合でもそれは変わらなかった。「ビルト」紙の採点は酒井と同じく4で及第点である。
71分にフライと交代するまで、攻撃では的確な位置取りとタイミングで味方からボールを呼び込み、また味方にスペースとチャンスを与えた武藤。24分のハイロの決勝点の場面では、起点となる働きも見せた。
守備では、執拗なチェイシングで相手に余裕を与えなかっただけでなく、身体を張ってボールを奪い取り、カウンターに繋げるなど、その働きぶりは多岐にわたった。
地元紙が4としたのは、ワントップとしてゴールへの直接的なプレー――ゴールへ向かうドリブルやシュートが少なかったこと(そして14節のフランクフルト戦以来となるゴールが生まれなかったこと)が影響しているのだろうか。
常に相手の嫌がるプレーを続けた武藤に対しては、及第点以上の評価を与えて良いと思われるが、後半にカウンターでチャンスを得ながらも、ややパスが乱れたりしてこれを逸した点は修正する必要がある。
優勢とはいえ、試合は1点差のまま進んでいたのであり、相手を突き放すゴールを生み出すのが、この時間帯における攻撃陣の重要な仕事だったのだから。
とはいえ、チーム内で最も強い存在感を放っていた武藤は、改めて評価を高めたことだろう。この試合ではライバルのコルドバも好プレーを見せており、決してスタメンは安泰ではないが、この現状はマルティン・シュミット監督にとっては理想的なものに違いない。
【試合レポート】ハノーファー 0-1 マインツ
シャーフ監督は試合後、「結果にも選手のプレーにも失望している」と語ったが、そこに酒井も含まれるのだろうか。
清武が復帰して攻撃が安定し、ボールが収まるようになった時、酒井の攻撃力も活かされるようになるだろう。ここから彼が(ひいてはハノーファーが)いかなる反撃を見せるか、少なからず期待と興味を与えるプレー内容だった。
そして、この2人に失意を与えたマインツのなかで、大いに躍動したのが武藤だ。このところ、彼に対する評価は、運動量の豊富さと献身的な動きに向けられているが、この試合でもそれは変わらなかった。「ビルト」紙の採点は酒井と同じく4で及第点である。
71分にフライと交代するまで、攻撃では的確な位置取りとタイミングで味方からボールを呼び込み、また味方にスペースとチャンスを与えた武藤。24分のハイロの決勝点の場面では、起点となる働きも見せた。
守備では、執拗なチェイシングで相手に余裕を与えなかっただけでなく、身体を張ってボールを奪い取り、カウンターに繋げるなど、その働きぶりは多岐にわたった。
地元紙が4としたのは、ワントップとしてゴールへの直接的なプレー――ゴールへ向かうドリブルやシュートが少なかったこと(そして14節のフランクフルト戦以来となるゴールが生まれなかったこと)が影響しているのだろうか。
常に相手の嫌がるプレーを続けた武藤に対しては、及第点以上の評価を与えて良いと思われるが、後半にカウンターでチャンスを得ながらも、ややパスが乱れたりしてこれを逸した点は修正する必要がある。
優勢とはいえ、試合は1点差のまま進んでいたのであり、相手を突き放すゴールを生み出すのが、この時間帯における攻撃陣の重要な仕事だったのだから。
とはいえ、チーム内で最も強い存在感を放っていた武藤は、改めて評価を高めたことだろう。この試合ではライバルのコルドバも好プレーを見せており、決してスタメンは安泰ではないが、この現状はマルティン・シュミット監督にとっては理想的なものに違いない。
【試合レポート】ハノーファー 0-1 マインツ