マドリーでプレーするに相応しいハイレベルな内容
古巣との対戦となったマドリー戦もとりわけ前半はタケが構える右サイドにボールが渡るたびに、ラ・レアルの攻撃は危険な香りを漂わせた。ブライス・メンデスのパスが右サイドに開いていたタケに通った開始5分の先制点の場面もそうだった。タケはカットインから左足で低い弾道のクロスボールを供給。アンデル・バレネチェアのゴールをお膳立てした。
さらにその6分後、今度はミケル・オジャルサバルのパスを右サイドで受けると、カットインから切り返してトニ・クロースをかわし、弾丸シュートをファーサイドのサイドネットに突き刺した。しかしボールはオフサイドポジションにいたオジャルサバルの背中をかすめてネットを揺らしており、ゴールは認められなかった。パスを出した後、相手DFを引き付けるためにペナルティエリア内に侵入していたことが仇となった格好だ。
さらに圧巻だったのは29分のシーンだ。起点となったのは、トラップしてそのまま前にボールを弾いて、クロースを置き去りにしたワンタッチコントロールだ。タケはそのままか加速してドリブルで突進。鋭い切り返しでフラン・ガルシアをかわして放ったシュートは惜しくもマドリーのGK、ケパ・アリサバラガに阻まれたが、マラドーナ級のプレーだった。
【動画】「マラドーナ級」と番記者が絶賛!久保の神トラップ→独走ドリブル
さらにその6分後、今度はミケル・オジャルサバルのパスを右サイドで受けると、カットインから切り返してトニ・クロースをかわし、弾丸シュートをファーサイドのサイドネットに突き刺した。しかしボールはオフサイドポジションにいたオジャルサバルの背中をかすめてネットを揺らしており、ゴールは認められなかった。パスを出した後、相手DFを引き付けるためにペナルティエリア内に侵入していたことが仇となった格好だ。
さらに圧巻だったのは29分のシーンだ。起点となったのは、トラップしてそのまま前にボールを弾いて、クロースを置き去りにしたワンタッチコントロールだ。タケはそのままか加速してドリブルで突進。鋭い切り返しでフラン・ガルシアをかわして放ったシュートは惜しくもマドリーのGK、ケパ・アリサバラガに阻まれたが、マラドーナ級のプレーだった。
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もうこうなると、タケをケアしていたフラン・ガルシアとクロースは震え上がっていた。またしてもケパの好守に阻まれたが、じっくり間を置きながら、ミケル・メリーノがゴール前に飛び出すタイミングを見計らいその前方のスペースに寸分の狂いもないクロスを上げた31分のシーンはその相手の心理を見透かしたようなプレーだった。
その後も、巧みなキープでオーレリアン・チュアメニからイエローカードを誘発したり、メッシばりの股抜きでクロースを突破したり、前半のパフォーマンスは、ワールドクラス、もっと言えば、マドリーでプレーするに相応しいハイレベルな内容だった。
もちろん敵将、カルロ・アンチェロッティが指をくわえて黙っているはずはなかった。後半、マドリーはラインを下げて、自陣で守備を固めてきた。各選手のアグレッシブさも増し・ラ・レアルはスペースも攻め手も見つけられなくなった。
もちろんその最大の標的だったタケへのマークの厳しさを増し、フラン・ガルシアがイエローカードを提示されると、直後にナチョを交代で投入。守備的に振る舞わせることで、突破を封じにかかった。結局、後半ラ・レアルは無得点。おまけに2点を奪われ逆転を許すという非常に悔しい結果となった。
タケの傑作パフォーマンスに欠けていたのはゴールだけだった。空に向かってグリーズマンよろしく「ここは僕の家だ!」と雄叫びをあげることもできずじまいだった。
取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸
「チュアメニやクロースを絶望させた」古巣を翻弄した久保建英にマドリー寄りメディアも脱帽!「白い巨人の守備陣を狂わせ、常に脅威だった」
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その後も、巧みなキープでオーレリアン・チュアメニからイエローカードを誘発したり、メッシばりの股抜きでクロースを突破したり、前半のパフォーマンスは、ワールドクラス、もっと言えば、マドリーでプレーするに相応しいハイレベルな内容だった。
もちろん敵将、カルロ・アンチェロッティが指をくわえて黙っているはずはなかった。後半、マドリーはラインを下げて、自陣で守備を固めてきた。各選手のアグレッシブさも増し・ラ・レアルはスペースも攻め手も見つけられなくなった。
もちろんその最大の標的だったタケへのマークの厳しさを増し、フラン・ガルシアがイエローカードを提示されると、直後にナチョを交代で投入。守備的に振る舞わせることで、突破を封じにかかった。結局、後半ラ・レアルは無得点。おまけに2点を奪われ逆転を許すという非常に悔しい結果となった。
タケの傑作パフォーマンスに欠けていたのはゴールだけだった。空に向かってグリーズマンよろしく「ここは僕の家だ!」と雄叫びをあげることもできずじまいだった。
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翻訳●下村正幸
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