ブラジルでも優勝できないのがW杯
しかし、である。そんなわけで日本にとって危険なシーンは多く作られたし、ボールの奪い方が悪いため、森保監督が標榜する「良い守備から良い攻撃」もチームとしては表現できなかった。攻撃へのキレやリズムも失われた。
それでも、相手のミスを突きつつ、3-0である。前半終了間際に失点したが、3-1でリードしてハーフタイムを迎えた。
試合内容から見れば不思議なリードだったが、生み出したのは個人の力だ。堂安律とのワンツーから伊藤敦樹が左足ミドルシュート。久保の強烈なブレ球ミドルシュートのこぼれ球を中村敬斗がプッシュ。毎熊の独走からの見事な平行グラウンダークロスと、中村敬の逆取りシュート。そして、最後はイナズマだ。日本の決定力とエリアへの仕掛けが凄まじかった。
実際、森保ジャパンになってからというものの、日本を「決定力不足」と感じることがほとんどない。むしろ世界でもトップレベルの決定力を誇るチームではないか。それはワールドカップを含め、様々な試合で実感しているが、今回はその武器がファーストチームのみならず、セカンドチームの幾人かにも備わっていることが証明された。
それでも、相手のミスを突きつつ、3-0である。前半終了間際に失点したが、3-1でリードしてハーフタイムを迎えた。
試合内容から見れば不思議なリードだったが、生み出したのは個人の力だ。堂安律とのワンツーから伊藤敦樹が左足ミドルシュート。久保の強烈なブレ球ミドルシュートのこぼれ球を中村敬斗がプッシュ。毎熊の独走からの見事な平行グラウンダークロスと、中村敬の逆取りシュート。そして、最後はイナズマだ。日本の決定力とエリアへの仕掛けが凄まじかった。
実際、森保ジャパンになってからというものの、日本を「決定力不足」と感じることがほとんどない。むしろ世界でもトップレベルの決定力を誇るチームではないか。それはワールドカップを含め、様々な試合で実感しているが、今回はその武器がファーストチームのみならず、セカンドチームの幾人かにも備わっていることが証明された。
今の日本はちょっとしたブラジル感がある。それほど試合内容が良くなくても、個やグループの局面でねじ伏せ、終わってみれば4得点の大勝。2012年や2014年にブラジルと対戦した親善試合では、日本がそれなりの試合をしながらも、ことごとく決定機を沈められ、結果はどちらも0-4と大敗した。
今回は2失点した甘さがありつつも、個とグループの局面でトルコのような中堅国をねじ伏せたその姿は、かつて対戦したブラジルを彷彿とさせた。ただし、そうしたブラジルであっても優勝できないのがワールドカップなので、日本もここで立ち止まるわけにはいかないが。
いずれにせよ、ドイツを相手に世界を驚かせた後、「サプライズではない。スタンダードだ」と世界へ示せたのは大きい。日本代表に対する他国の目が変わった。
取材・文●清水英斗(サッカーライター)
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