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欧州勢が無視できない力を蓄えた森保ジャパン。大舞台で勝つためには今後、斬新な強化構想やロビー外交の後押しも不可欠に

カテゴリ:日本代表

加部 究

2023年09月13日

最初の45分間で望外の結果を導き出す

ドイツ戦に続き、トルコ戦も4得点で勝利を手にした森保ジャパン。日本代表の価値をまた一つ高めた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[国際親善試合]日本 4-2 トルコ/9月12日/セゲカ・アレーナ

 欧州遠征での連勝は、日本代表の格好のプロパガンダになった。

 欧州にも南米にも属さず、オセアニアを除けば最弱大陸のリーダーとして、日本は大きなハンディを背負っている。特に欧州勢が大陸内の公式戦でスケジュールを埋め、排他性を強めている現状では、アジアが主戦場の日本が質の高い親善試合を望むのは難しい。

 今後もマッチメイクを優位に進めるためには、日本代表と戦う価値を高めていく必要があり、それには国内でいくら勝っても伝わり難い。

 森保一監督にとってトルコ戦は、カタール・ワールドカップでのコスタリカ戦のリベンジを意味したはずだ。過密日程や温暖化等の状況を考えれば、固定メンバーでビッグトーナメントを勝ち抜くのは難しい。

 5年前のロシアでそれを痛感した指揮官は、大胆にも昨年カタールの本番でターンオーバーを実践し、失敗に終わった。もしスペインに敗れて大会を去るようなことになれば、今、日本代表では別の監督がタクトを取っていたに違いない。
 
 だが強運な指揮官は、1年後に見違えるほど進化した戦力を手にした。ドイツ戦から伊藤洋輝以外スタメン全員を入れ替えたチームは、最初の45分間で望外の結果を導き出す。

 ドイツ戦と比べて日本の滑り出しが出色だったとは言えない。しかし肝心なゴールに関わる局面で効率性を発揮し、一気呵成に3点差をつけた。先制ゴールはトルコを自陣に釘付けにした後、人とボールが流動的に動くなかで生まれた。

 デビュー戦の毎熊晟矢はインサイドにポジションを取り構築に加わると、堂安律が幅を取り、ボランチの伊藤敦樹がサイドへフォローに出て行く。代表経験値の浅いJリーガー2人がスムーズにポゼッションに参加して、最後は伊藤敦が会心のミドル。

 その後、2点を追加したのも代表では新人の部類に入る中村敬斗で、毎熊はオヌル・ブルトのボールを奪い切り完璧なお膳立てをした。今年から加わった新戦力がレギュラー陣を突き上げ競争を煽る。それは理想的な構図と言えた。

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