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【現地発レポート】中国リーグに選手&監督を「爆買い」されたブラジルのクラブが、まさかの行動に…

カテゴリ:移籍情報

沢田啓明

2016年01月29日

南米選手の大量流入はブラジルにとって諸刃の剣だ。

ブラジル・リーグにおける南米選手のパイオニアとなったコンカ。2009年から2年連続で国内リーグMVPに輝き、2010年にはフルミネンセをブラジル王者に導いた。そんなアルゼンチ人MFも現在は上海上港に所属する……。(C)REUTERS/AFLO

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 ブラジルのクラブが南米出身者を多く獲得するようになったのは2000年代後半から。2008年にフルミネンセがアルゼンチン人のMFダリオ・コンカ(現・上海上港)、インテルナシオナウが元アルゼンチン代表のMFアンドレス・ダレッサンドロを獲得すると、いずれもすぐにチームに馴染み、主力として活躍した。
 
 ブラジルは南米で最も年俸が高いうえ、他の南米諸国と言語、文化、習慣、そしてプレースタイルが近い。南米選手にとっては適応が容易で、いわば「エル・ドラード(黄金郷)」だ。一方で、ブラジルのクラブにとっては能力の高い選手を比較的安価に調達できる――。完全に「ウィン-ウィン」の関係だ。
 
 コンカとダレッサンドロの成功以来、選手育成の停滞と相まって、ブラジルのクラブはこぞって南米選手を買い求めるようになった。当時は同時に起用できる外国人選手は3人までだったが、2014年には5人に増加。さらに、有力選手が立て続けに中国クラブに引き抜かれたここ1、2年は、南米選手の数が右肩上がりに増えている。
 
 1月下旬現在、ブラジル1部リーグ(20チーム)に外国人選手は43人おり、そのうち42人が南米選手。国別の内訳は、アルゼンチンが18人で最も多く、以下、コロンビアが8人、パラグアイが5人、ウルグアイとチリが3人ずつ、エクアドルとボリビアが2人ずつで、ペルーが1人となっている。
 
 だだ、選手育成を御座なりにして安易に南米選手を買い漁るのは、ブラジル・サッカーの地盤沈下を助長しかねない。南米選手の大量流入はブラジルにとって、いわば諸刃の剣と言っていいだろう。
 
文:沢田啓明
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