サッリ監督のサッカーの特徴は?
ラツィオでも、そのナポリ以来ほぼ一貫して採用してきた4-3-3を基本とする攻撃的なスタイルに大きな変化はない。タッチ数の少ないパスワークによる後方からのビルドアップ、ラスト30メートルで急加速して最終ライン裏に人とボールを送り込むスルーパス主体の崩しを特徴とする攻撃、ボールと味方の位置に基準点を置き、人を見るよりも配置のバランスを優先する純粋なゾーンディフェンスによる守備という「サッリ・ボール」のアイデンティティは堅持されている。
ただし、ポゼッション志向が強く前がかりの傾向が強かったナポリやチェルシーと比べると、ラツィオはチームの重心がやや低めで、その分ボールを奪ってからの展開は縦指向が強まっている。
ポゼッションでチーム全体を押し上げる度合いが減り、チームで最もテクニックと戦術眼に優れる攻撃のキーマン2人、インサイドハーフのセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチとルイス・アルベルトを探して、彼らが敵最終ライン手前で前を向く状況でボールを持たせることを最優先して攻撃を組み立てる。
ただし、ポゼッション志向が強く前がかりの傾向が強かったナポリやチェルシーと比べると、ラツィオはチームの重心がやや低めで、その分ボールを奪ってからの展開は縦指向が強まっている。
ポゼッションでチーム全体を押し上げる度合いが減り、チームで最もテクニックと戦術眼に優れる攻撃のキーマン2人、インサイドハーフのセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチとルイス・アルベルトを探して、彼らが敵最終ライン手前で前を向く状況でボールを持たせることを最優先して攻撃を組み立てる。
そこからの崩しは、セリエA得点王4回という記録をほこるCFのチーロ・インモービレ、そしてテクニカルな突破とコンビネーションを武器とする左右のウイング(フェリペ・アンデルソン、マッティア・ザッカーニ)というアタッカー3人との連携で裏のスペースを攻略する、中央(ペナルティエリア幅)からの最終ライン攻略が主体となっている。
鎌田はその中で、今夏にサウジアラビアのアル・ヒラルへ移籍したミリンコビッチ=サビッチの後釜となる右インサイドハーフとしての起用が濃厚だ。191センチという長身ながらエレガントなテクニシャンでもあり、チームが苦しい時には空中戦でボールを収める預けどころとして機能しながら、地上戦でもアイデア溢れるパスや強力なミドルシュートで崩しとフィニッシュに絡んでいたその前任者と鎌田では、明らかにプレースタイルが異なる。
しかし、中盤自陣に下がってビルドアップに絡めば、前方のスペースを素早く見つけて局面を前進させるパスを送り込み、2ライン(DFとMF)間に進出すれば、足下にパスを引き出してそこから周囲と連携することも、タイミングのいい裏抜けでスルーパスを引き出しフィニッシュに絡むこともできる鎌田の攻撃的MFとしての万能性は、個人能力よりも組織的な連携を重視し、2人目、3人目を使って敵最終ラインを攻略しようとするサッリ監督のサッカーとの適性が非常に高いように見える。
鎌田はその中で、今夏にサウジアラビアのアル・ヒラルへ移籍したミリンコビッチ=サビッチの後釜となる右インサイドハーフとしての起用が濃厚だ。191センチという長身ながらエレガントなテクニシャンでもあり、チームが苦しい時には空中戦でボールを収める預けどころとして機能しながら、地上戦でもアイデア溢れるパスや強力なミドルシュートで崩しとフィニッシュに絡んでいたその前任者と鎌田では、明らかにプレースタイルが異なる。
しかし、中盤自陣に下がってビルドアップに絡めば、前方のスペースを素早く見つけて局面を前進させるパスを送り込み、2ライン(DFとMF)間に進出すれば、足下にパスを引き出してそこから周囲と連携することも、タイミングのいい裏抜けでスルーパスを引き出しフィニッシュに絡むこともできる鎌田の攻撃的MFとしての万能性は、個人能力よりも組織的な連携を重視し、2人目、3人目を使って敵最終ラインを攻略しようとするサッリ監督のサッカーとの適性が非常に高いように見える。