明秀日立は2つの大金星を挙げて躍進
一方の明秀日立は桐光学園戦で得た自信をもとに、1回戦では、プレミアリーグWESTで首位をひた走る優勝候補筆頭の静岡学園を相手に、臆することなく前線からハイプレスを仕掛けた。
静学はテクニックに秀でた選手が揃い、選手同士でアイデアを共有しながら連動性を持って切り崩してくるハイレベルなチームであったが、初戦で、かつ明秀日立が真っ向から挑んできたため、少し受け身になってしまった。
守備を固めるのではなく、全員がハードワークしながら、奪ったボールをFW熊﨑瑛太、石橋鞘、柴田健成のアタッカー陣に素早く繋ぎ、スピードと縦の連係を見せて一気に攻め込む。
コンセンサスの取れた守備から攻撃の切り替えが炸裂し、シュート11本を浴びせて、2-1の大金星を手にした。2回戦もシュート10本を放ち、関西大一のシュートをわずか1本に抑えて2-0の完勝を飾ると、3回戦でも再び大金星を挙げた。
プレミアリーグEAST首位の青森山田に対し、今度は守備ブロックを敷きながら、ボールの奪いどころを限定し、狙った場所で奪い切るという鮮やかな守備を見せた。狙い通り、相手の攻撃を封じ、後半アディショナルタイムにカウンターから、静学戦でも決勝弾を決めた途中出場のFW根岸隼が値千金のゴールを決めて、1-0の勝利。狙いと戦略をチームが共有して、実行したからこそのベスト8進出となった。
静学はテクニックに秀でた選手が揃い、選手同士でアイデアを共有しながら連動性を持って切り崩してくるハイレベルなチームであったが、初戦で、かつ明秀日立が真っ向から挑んできたため、少し受け身になってしまった。
守備を固めるのではなく、全員がハードワークしながら、奪ったボールをFW熊﨑瑛太、石橋鞘、柴田健成のアタッカー陣に素早く繋ぎ、スピードと縦の連係を見せて一気に攻め込む。
コンセンサスの取れた守備から攻撃の切り替えが炸裂し、シュート11本を浴びせて、2-1の大金星を手にした。2回戦もシュート10本を放ち、関西大一のシュートをわずか1本に抑えて2-0の完勝を飾ると、3回戦でも再び大金星を挙げた。
プレミアリーグEAST首位の青森山田に対し、今度は守備ブロックを敷きながら、ボールの奪いどころを限定し、狙った場所で奪い切るという鮮やかな守備を見せた。狙い通り、相手の攻撃を封じ、後半アディショナルタイムにカウンターから、静学戦でも決勝弾を決めた途中出場のFW根岸隼が値千金のゴールを決めて、1-0の勝利。狙いと戦略をチームが共有して、実行したからこそのベスト8進出となった。
「静学、青森山田に勝ったことで必要以上に浮かれてしまってはいけないとスタッフ自身も言い聞かせていました。それは選手たちがすごく冷静でした。静岡学園には上手さの面で負けていたし、青森山田にはタフさで負けていた。だからこそ、我々が結果を出すためには戦うところで絶対に負けてはいけない。それを共有できたと思います」
こう萬場監督が語ったように、大金星を2つ挙げて浮かれるどころか、より自分たちがやるべきことを抽出し、見つめ直せたのがここからのさらなる快進撃に繋がった。
準々決勝では、ダブルボランチを中心に攻撃を組み立ててくる高知に対し、スライドしながらダブルボランチに効果的なプレスをかけ、奪ったボールを素早くサイドに展開をして、中央に寄ってくる相手を大きく揺さぶった。
最後まで集中力を切らさずにMF竹花龍生の決勝弾を守り切って3試合連続のクリーンシートでの勝利。準決勝ではボールを保持してくる日大藤沢に対し、立ち上がりからフルスロットルで前に出て、前半だけでシュート8本で2点のリードを奪い、後半も安定した戦いぶりを見せて3-1の快勝を飾った。
両者ともに尻上がりに調子を上げ、さらにどの試合も全員が戦うという大前提を持って戦ってきた。そのうえで桐光学園は、強烈なアタッカー陣の個性を損なわないように、守備にウェイトを置きながらも、奪ったボールを前線の4枚のポジションと動き出しをしっかりと把握して、効果的な攻撃のスイッチを入れるパスを出し続ける。
一方の明秀日立は、前線から積極的にいく守備と、ブロックを敷く守備を相手の特徴に合わせて使い分けながら、奪ったポイントによって攻撃のアプローチを変化させる。
「本気で日本一を目ざしていることが試される戦いになると思います」と萬場監督が語ったように、決勝は強いメンタリティ同士のぶつかり合いの中にある繊細な戦いとなる。
手堅いように見えて、かなりアグレッシブな両者による、張り巡らされた駆け引きが展開されるであろう一戦をぜひ注目して欲しい。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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