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G大阪ユース、16年ぶり大会制覇の裏にあった物語。同級生のために戦った3年生の想いと、長期離脱中の主将が見せた会心の笑顔

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2023年08月03日

決勝戦に合わせ夜行バスで東京入り

試合後、応援に駆けつけたサポーターたちと記念写真。極上の歓喜を分かち合った。写真:松尾祐希

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「和泉(圭保)、宮川(大輝)、張(奥林)が副キャプテンなので、ゲームは彼らに任せて、僕はチームが上手くいかない時にまとめたりして、ピッチ外で戦ってきた」(田中)

 復帰予定は7月。クラブユース選手権を目標に田中は懸命にトレーニングを続けてきたが、サッカーの神様は再び試練を与える。5月に再断裂してしまったのだ。

 その結果、7月下旬のクラブユース選手権はもちろん、今季中のカムバックが不可能に。絶望の淵に立たされ、チームに帯同することも叶わなくなった。

 そうした事態に同級生たちの想いが深まらないわけがない。より結束が強まるきっかけになったという。

「特別な想いはあったので、決勝で絶対に勝って、怪我で出られない仲間に良い景色を見せたいという気持ちはありました。準決勝の前に『絶対に勝ってくれ』というメッセージはもらっていましたし、凄い力になりましたね」(宮川)
 
 田中を含め、怪我を抱えてメンバーから外れていた4人は決勝戦に合わせて夜行バスで東京入り。スタンドから声援を送り、チームをピッチ外からサポートした。

 最後に田中は、チームメイトへの想いを述べた。

「本当に仲間には感謝しかない。正直、プリンスリーグ関西1部でも下位に低迷していて、日本一の景色を観られるとは思っていなかったので。でも、寮で試合を見ていても、本当に強いチームだなと感じて、みんなが格好よく見えた」

 大怪我を負い、人知れず悔し涙も流した。心が折れそうになった時は一度や二度ではない。それでも懸命にリハビリを続け、チームの助けになるべく動いた。その想いは仲間にも伝播。今回の優勝は、田中の存在なくして語れない。

 16年ぶりの日本一はピッチに立った選手だけで成し遂げたわけではない。最高の仲間たちと掴んだ栄冠は一生の宝物だ。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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