統率された守備が完勝の基盤に
さすがにスペインもリアクションは素早く、イレネもすぐに下がって備えようとしたが、遠藤が縦の仕掛けではなく、素早くアーリークロスを選択したことで間に合わず、目の前を通るボールを見送ることとなった。
これで植木と残った左サイドバックのロシオ・ガルベスが競争する状況となったが、植木の前も過ぎたボールをロシオが処理するよりも前に、外側から俊足を飛ばしてきた宮澤がかっさらって、そのままGKミサ・ロドリゲスとの1対1に持ち込んだ。
宮澤は熊谷から遠藤にボールが出る段階では、左サイドバックのオルガ・カルモナよりも少し手前にポジションを取っていたが、動き出しは世界的なディフェンスの選手に比べても早い。しかも最終ラインの右側にギャップができるタイミングが急だったことで、オルガは一瞬、後手に回って絞れず、宮澤にインから走り込まれてしまったのだ。
【動画】アシストもフィニッシュも絶品!絶好調なでしこがスペイン相手に奪った先制点
これで植木と残った左サイドバックのロシオ・ガルベスが競争する状況となったが、植木の前も過ぎたボールをロシオが処理するよりも前に、外側から俊足を飛ばしてきた宮澤がかっさらって、そのままGKミサ・ロドリゲスとの1対1に持ち込んだ。
宮澤は熊谷から遠藤にボールが出る段階では、左サイドバックのオルガ・カルモナよりも少し手前にポジションを取っていたが、動き出しは世界的なディフェンスの選手に比べても早い。しかも最終ラインの右側にギャップができるタイミングが急だったことで、オルガは一瞬、後手に回って絞れず、宮澤にインから走り込まれてしまったのだ。
【動画】アシストもフィニッシュも絶品!絶好調なでしこがスペイン相手に奪った先制点
さらにカウンターから植木による2点目をアシスト、3点目で再びゴールを決めた宮澤は、ここまで自身が挙げた4得点を「みんなのゴールだなと思います」と振り返るが、直接ボールに絡んでいない選手も含めて、相手のディフェンスに影響を与えたことの結果が、ゴールやアシストになっているのだ。
コスタリカ戦では見事なゴールでPOMとなった猶本は今回、ある意味で“黒子”に回ったが、「特にまずは守備もそうだし、攻撃もそういうお互いを見ながらというのは試合で出せてるかなと思います」と語った。
もちろん、チャンスがあれば自分が決めたい、ゴールに直結するプレーに関わりたいという思いは猶本に限らず持っている。
代表というのは、そういう選手たちの集まりだから当然だ。しかし、ボールを触ろうが触るまいが、常に全員が攻守に関わるためのビジョンと意思を共有することで、こうした素晴らしいゴールが生まれるということを改めて認識したスペイン戦であり、もちろん分析と準備に裏打ちされた、統率された守備が4-0という勝利の基盤となったことは間違いない。
取材・文●河治良幸
「男子は100回以上ついてってるので…」日本代表シェフが男女のリアクションの違いを明かす!地元福島愛もたっぷり
「日本人はいつも模範を示す」「彼らもクリーンシート」なでしこサポ、スペイン粉砕後のスタンド清掃を世界称賛!FIFAも注目
【PHOTO】なでしこJのスペイン戦出場16選手&監督の採点・寸評。2Gの活躍で日本のムードを最高潮に高めた宮澤。1トップの植木は文句なしの出来
コスタリカ戦では見事なゴールでPOMとなった猶本は今回、ある意味で“黒子”に回ったが、「特にまずは守備もそうだし、攻撃もそういうお互いを見ながらというのは試合で出せてるかなと思います」と語った。
もちろん、チャンスがあれば自分が決めたい、ゴールに直結するプレーに関わりたいという思いは猶本に限らず持っている。
代表というのは、そういう選手たちの集まりだから当然だ。しかし、ボールを触ろうが触るまいが、常に全員が攻守に関わるためのビジョンと意思を共有することで、こうした素晴らしいゴールが生まれるということを改めて認識したスペイン戦であり、もちろん分析と準備に裏打ちされた、統率された守備が4-0という勝利の基盤となったことは間違いない。
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