経験者がもたらす「勝者のメンタリティ」

水野晃樹(みずの・こうき)85年9月6日生、静岡県出身。千葉やセルティック、柏などで活躍してきた元日本代表アタッカー。今季からJ3いわてに新天地を求め、3年ぶりのJ復帰を果たした。(C)IWATE GRULLA MORIOKA
水野が期待する若手は鎌田だけではない。いわてにも可能性のある選手はいるのだ。その1人が、テゲバジャーロ宮崎から今季加入した20歳の新保海鈴。遠征先のホテルで水野の部屋をよく訪ねてくるというだけに、父親のように慕っているのかもしれない。
「あいつはすごく律儀なところがあって、家で食事を出してあげたりすると『今日もありがとうございました』って必ず言ってくる。そういうのは良いところですし、可能性のある選手だと思います。
やっぱり若いっていうのはいくらでも成長できるということ。意識を変えれば全然、変わってくる。自分もメンバーにも入ってない時期が結構あって、その時の練習が暗い感じになったんだけど、自分から声を出して『レギュラー取るぞ』ってハッパをかけています。ピッチに入ったら先輩後輩なんて関係ないし、お互いに意見をぶつけ合うくらい、やっていい。そういうふうに仕向けています」
水野のようなポジティブマインドなベテランを上手く使おうというチームは、J3には少なくない。目下、首位を走っている愛媛FCには森脇良太、矢田旭といったJ1経験者がいるし、鹿児島ユナイテッドFCの藤本憲明、FC今治の三門雄大、FC岐阜の庄司悦大、柏木陽介、宇賀神友弥も同様だろう。
彼らがもたらす「勝者のメンタリティ」は、発展途上のJ3というリーグの中では重要なのだろう。水野も彼らに負けまいと自身の存在感を示していく覚悟だ。
「あいつはすごく律儀なところがあって、家で食事を出してあげたりすると『今日もありがとうございました』って必ず言ってくる。そういうのは良いところですし、可能性のある選手だと思います。
やっぱり若いっていうのはいくらでも成長できるということ。意識を変えれば全然、変わってくる。自分もメンバーにも入ってない時期が結構あって、その時の練習が暗い感じになったんだけど、自分から声を出して『レギュラー取るぞ』ってハッパをかけています。ピッチに入ったら先輩後輩なんて関係ないし、お互いに意見をぶつけ合うくらい、やっていい。そういうふうに仕向けています」
水野のようなポジティブマインドなベテランを上手く使おうというチームは、J3には少なくない。目下、首位を走っている愛媛FCには森脇良太、矢田旭といったJ1経験者がいるし、鹿児島ユナイテッドFCの藤本憲明、FC今治の三門雄大、FC岐阜の庄司悦大、柏木陽介、宇賀神友弥も同様だろう。
彼らがもたらす「勝者のメンタリティ」は、発展途上のJ3というリーグの中では重要なのだろう。水野も彼らに負けまいと自身の存在感を示していく覚悟だ。
「グルージャの場合は今季まだ1回も連勝できていないのが大きな課題。1回勝っても、どこかで気の緩みが出てしまうのが原因かなと僕は感じています。それに逆転勝利もない。1点取られたあとにメンタル的に下がってしまうからだと思います。『ここで這い上がってやろう』というマインドが足りないのは確か。それも『どっかでやられるかもしれない』という不安からくるところが大きいでしょう。
僕がいることで、少しでも拠り所になれれば理想的。今はサイドやトップ下でプレーすることが多いですけど、だいぶ動けるようになってきていますし、質の違いはまだまだ示せる自信がある。涼しい岩手から、九州や沖縄のアウェーに行くのはきついですけど、自分はあえて長袖で練習して暑さ対策もしています。環境的には厳しいですけど、まだまだ負けてはいられない。現役ラストの生活を心から楽しんで、オシムさんに良い報告ができるように頑張ります」
浮き沈みの激しい人生を送ってきたこの男には、37歳になった今、大輪の花を咲かせてもらいたい。天国のオシム監督もそう切に願っているはずだ。
※このシリーズ了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【関連記事】37歳、水野晃樹は走り続ける。「現役最後の場所」J3いわてで闘志を燃やす日々「嫌われ役をやっていきたいですね」
【関連記事】坂本將貴や阿部勇樹、中村俊輔、北嶋秀朗――水野晃樹に影響を与えた先達の教え「いろんなことに気づかされました」
「オシムさんが数年後にはビッククラブでと…」恩師の予想的中!佐藤勇人が2005年に対峙した未来のスーパースターは?
僕がいることで、少しでも拠り所になれれば理想的。今はサイドやトップ下でプレーすることが多いですけど、だいぶ動けるようになってきていますし、質の違いはまだまだ示せる自信がある。涼しい岩手から、九州や沖縄のアウェーに行くのはきついですけど、自分はあえて長袖で練習して暑さ対策もしています。環境的には厳しいですけど、まだまだ負けてはいられない。現役ラストの生活を心から楽しんで、オシムさんに良い報告ができるように頑張ります」
浮き沈みの激しい人生を送ってきたこの男には、37歳になった今、大輪の花を咲かせてもらいたい。天国のオシム監督もそう切に願っているはずだ。
※このシリーズ了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【関連記事】37歳、水野晃樹は走り続ける。「現役最後の場所」J3いわてで闘志を燃やす日々「嫌われ役をやっていきたいですね」
【関連記事】坂本將貴や阿部勇樹、中村俊輔、北嶋秀朗――水野晃樹に影響を与えた先達の教え「いろんなことに気づかされました」
「オシムさんが数年後にはビッククラブでと…」恩師の予想的中!佐藤勇人が2005年に対峙した未来のスーパースターは?