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【天皇杯/編集長の視点】G大阪2-1浦和|老獪なゲーム運びを可能にした司令塔・遠藤。守備陣に呼吸を整えさせる意味でも、“そのベテランの業”は効いていた

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2016年01月01日

長谷川監督が挙げた“もうひとつの勝因”とは?

巧みなゲームメイクで好機を演出した遠藤。守備陣の負担を軽減する意味でも、このベテランの縦パスは効いていた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 浦和の縦パスを封じた一方で、この日のG大阪は縦パスに活路を見出していた。カウンターの起点として抜群に効いていたのが、司令塔の遠藤だ。パトリック、宇佐美の動きを予測して際どいコースに何度も蹴り込んだこのベテランの縦パスこそ、勝敗を分けた最大のファクターと言っても過言ではない。

 敵最終ラインの裏を突くパスは、浦和の焦りを誘うばかりではなく、味方の守備陣が呼吸を整える時間を確保する意味でも効果が“大”だった。

 中途半端な縦パスを撥ね返されてピンチになる場面もあった浦和とは対照的に、G大阪は遠藤の高品質な縦パスを頼りにゲームをコントロール。つまり縦パスの精度の差が、3つ目の勝因だった。精度と言えば、53分、質の高いCKでパトリックの決勝弾を呼び込んだのも、遠藤だった。

 ただ、長谷川監督は試合後の会見で“もうひとつの勝因”を挙げていた。

「ナビスコカップの決勝では鹿島になにもできなかった。あの敗戦があったからこそ、成長できた。ナビスコカップもリーグ戦も2位。これで天皇杯も2位だったら立ち直れなかった。パトリックも長沢の活躍に刺激されて、献身的に振る舞うようになったし、井手口もよくやってくれた。内田もプレーできるところを見せてくれたし、チームとして成長している」

 ナビスコカップ、J1リーグなど主要タイトルを逃してきた悔しさも、今回の栄冠を手にするうえで大きな力になった。

取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)
 
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