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「昌平はラヴィーダだけじゃないんだ」スタメンで唯一違う前所属。MF大谷湊斗の意地と覚悟

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2023年06月16日

「僕には意地があります」

 もともと、ボールを受けて捌くのは得意だった。ただ、高校に入って周りのプレーを見ていくうちに、自分が繋ぐことに意識が傾き過ぎてしまい、仕掛けられるところでパスをしてしまう場面や、ボールを離した後の前への推進力が足りないのに気がついた。よりゴールに絡むプレー増やすために、大谷は自分の視野をさらに広げ、優先順位を整理するようにした。

「中学時代も認知してプレーするなど、頭を使ってサッカーをするチームだったので、そこで学んだことをベースに上乗せをしました。例えば、僕はファーストタッチをする時点で逆を取ることを意識していて、ボールを受ける前に相手を見てどっちにいるかを確認してから、ワンタッチで剥がすことを得意としています。

 そこにフォワードの動き出しと位置を見るようにしました。その先にあるゴールを常に意識して、その上でフォワードの動きを意識して判断をしていくことで、より自分もゴールに直結できるプレーをすることを大切にしています」
 
 こうした努力の積み重ねが、1年生の終盤に公式戦スタメン出場という形で表れた。そして、今年はトップ下を託され、攻撃の中枢を担うことになった。

 それだけに、インターハイ県予選準決勝敗退という事実は、大谷にとって悔しさと責任を感じる結果となった。だが、ここで立ち止まっているわけにはいかない。すぐにプレミアEASTが再開するし、変わらぬ激しいチーム内競争が待っている。

「これからも練習で自分の良さをがむしゃらに出すことは変わらないですし、僕には意地があります。『昌平はラヴィーダだけじゃないんだ』というところを見せつけたいですし、自分が結果を出して、いろんなクラブで育った人が昌平に来て活躍できる土壌を作りたい。プレミアではまだ1点しかできていなくて、アシストもしていないので、より結果にこだわってやっていきたいです」

 意地と努力がリンクし、さらなる進化を遂げる。悔いの残る敗戦は、大谷湊斗の存在感がさらに増していく予兆を感じさせる試合でもあった。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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