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【選手権代表校】駒澤大高(東京B)|下級生の台頭と上級生の献身で掴んだ全国切符。息をもつかせぬハイプレスでさらなる躍進を目指す

カテゴリ:高校・ユース・その他

平野貴也

2015年12月25日

2年生に刺激され、3年生がリーダーシップを発揮してチームを支える。

1、2年生が並ぶディフェンス陣を統率する2年生CBの佐藤(3番)。1対1では抜群の強さを発揮する。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 そして、2年生中心に切り替わったことに刺激を受けた上級生の変化もチームを力強く支えた。攻撃の中心となる3年生のMF野本克啓は「自分たちが引っ張っていかなくてはいけないのに、2年生が多くなったことで(雰囲気に)流されてしまうような場面が多くなってしまった。それで、選手権予選が始まる前に、3年生は一人ひとりがリーダーシップを発揮して、出られない仲間の気持ちも背負って、引っ張っていけるようになろうと気持ちを確認した」と、3年生の役割を再認識して臨んでいたことを明かした。
 
 下級生主体の躍進の背景に上級生の影あり。全国大会の切符を掴んだ直後には大野監督が「3年生は悔しさを押し殺してチームのためにやってくれた。だから、この代で全国大会に出られることになった。ありがとう」と3年生の貢献を惜しみなく称えた。
 
 2年生に刺激され、3年生に支えられてきた駒大高は、都予選でロースコアのゲームを制する本来の持ち味を取り戻した。全国大会は、いきなり開幕戦で登場する。相手は阪南大高(大阪)。大野監督は「2年前に関西遠征に行ったけど、レベルの高さに度肝を抜かれた。今年の阪南大高は、まだ見てないけど、相当強いと思う。勢いに呑まれないような対策をしたい」と警戒心を強めた。
 
 しかし、大きなアドバンテージもある。場所は駒沢陸上競技場。大学に隣接する施設で、第二球技場や補助競技場は、普段のリーグ戦で使用しているホームグラウンドだ。抽選会に臨んだ深見は「仲間にも開幕戦を引いてくれと言われていたし、場所もホームのようなものなので嬉しい」と話した。
 
 駒大高は都大会でも大詰めを迎えると、大応援団でスタンドが真っ赤に染まる。全国大会でも地の利を生かして勝利を挙げたい。下級生の勢いと、上級生の統率力をまとった激しいプレスで相手を封じ込められるか。初出場を果たした5年前に強豪の星稜(石川)を破るなど3連勝でベスト16に名乗りを上げた勢いの再現を狙う。
 
取材・文:平野貴也(フリーライター)
 
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