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【選手権代表校】駒澤大高(東京B)|下級生の台頭と上級生の献身で掴んだ全国切符。息をもつかせぬハイプレスでさらなる躍進を目指す

カテゴリ:高校・ユース・その他

平野貴也

2015年12月25日

全国を逃したインターハイ予選以降、下級生中心の起用に踏み切った理由とは?

駒澤大高(東京B)
所在地:東京都世田谷区上用賀1-17-12
創 立:1948年 創 部:1965年
選手権最高成績:ベスト16(2010年度)
写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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チームを牽引するキャプテンの深見。前線で身体を張ったプレーと裏への抜け出しが得意なストライカーだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 開幕戦で赤い旋風を巻き起こす――。
 
「3秒、3メートル、3回」のテーマで相手ボールに襲い掛かるプレッシングを仕掛けるのは、東京代表の駒澤大高だ。相手にボールを奪われてからの3秒間、3メートルの距離、相手がパスをしても2度、3度とマークを変えて追いかける。相手に自由を与えない守備を基盤とするサッカーで接戦をモノにする。
 
 今季の躍進の鍵となったのは、下級生の台頭だった。例年のように3年生主体のチームでスタートしたが、インターハイの都予選は、準々決勝で國學院久我山に敗れて2位以上に与えられる全国大会の出場権を目前で逃した。
 
 大野祥司監督は「完全に実力主義の下級生が試合に出ている。今年のチームは、競った試合で弱い。4月の関東大会の予選でも、修徳さんに延長後半でやられた。今までは、我慢比べになれば勝てるチームだったのに、今年は逆の立場になっている。下級生の方が球際でファイトできている」と勝負弱さの解消を課題に挙げ、インターハイ予選以降に下級生中心の起用に踏み切った理由を語っている。
 
 攻撃陣だけでなく、守備もGKと4バックがすべて下級生という起用法は、なかなか大胆だ。それでも空中戦に強いDF佐藤瑶太と正確なフィードを飛ばすDF西田直也が組むCBを中心に堅守を実現。選手権の都予選決勝では、際どいピンチも無失点で凌ぎ切って2-0で勝利した。主将を務めるFW深見侑生も「都予選の決勝戦でも2得点は、どちらも2年生が決めてくれたし、下級生は頼もしい」と認めるように、能力面で見劣りすることはない。
 
 ただ、若いチームになれば、調子の波が出るものだ。勢いには乗りやすいが、足下が疎かになってコケる時もある。そこで、大野監督は選手権予選までは、下級生の良いところを強調して特徴を伸ばし、自信をつけさせた。そして、勝負どころの選手権予選では、徹底して厳しい指摘を続け、3年生に劣らぬ責任を持った戦いを求めてチームを引き締めたのである。
 
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