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現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「香川擁するドルトムントの前半戦総括と冬の移籍予想」

カテゴリ:連載・コラム

マルクス・バーク

2015年12月24日

トゥヘル監督が冬の補強に動く可能性は低い。

「今のメンバーに満足している」と冬の補強に否定的な考えを示したトゥヘル監督。大きな動きはなしか(C)Getty Images

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 ディフェンスに関しては、及第点以下と言わざるをえない。SBが積極的にオーバーラップする攻撃的なスタイルにはリスクが付き物とはいえ、23失点はあまりにも多すぎる。最下位のホッフェンハイムと2点しか変わらないのは、大きな問題だ(25失点)。
 
 守備が安定しなかったのは、選手間のコミュニケーション不足やマッツ・フンメルスら主力の不調が原因だろう。新守護神ビュルキにしても、いまだ真価を発揮できていない。
 
 左SBのマルセル・シュメルツァーが調子を落としているのも気がかりだ。動きにキレがなく、クロスの精度も低下している。同ポジションのエリック・ドゥルムは長欠から復帰したばかりで、新戦力パク・チュホは安定感を欠く。冬の移籍市場で左SBを強化すべきだと私は思う。
 
 もっとも、トゥヘル監督が冬の補強に動く可能性は低い。少し前に「今のメンバーに満足している。選手を獲得するつもりはないよ。かなり高い確率でね」と言っていた。
 
 ただし、既存戦力の放出はあるかもしれない。退団を示唆しているのがホフマンで、ブレーメンが強い興味を示している。実際にオファーが届けば、ドルトムントは移籍を認めるだろう。
 
 出場機会が激減しているネベン・スボティッチが退団を望んだ場合も、同様だ。恩師クロップ率いるリバプールに新天地を求めるか。
 
 冬に主力が去る可能性は、限りなく低いだろう。チーム運営が安定しているため換金の放出をする必要がないし、なによりも首脳陣は、主力を慰留してバイエルンに次ぐ2番手の座を維持したいと考えている。
 
 後半戦は来年1月23日からスタートする。ドルトムントの対戦相手は4位のボルシアMG。少なくとも現在の9ポイント差をキープできれば、4位までに与えられるチャンピオンズ・リーグの出場権をほぼ手中に収めたも同然だ。ドルトムントが後半戦から急激に調子を落とすとは、私には到底考えられない。
 
文:マルクス・バーク
翻訳:円賀貴子
 
【著者プロフィール】
Marcus BARK(マルクス・バーク)/地元のドルトムントに太いパイプを持つフリージャーナリストで、ドイツ第一公共放送・ウェブ版のドイツ代表番としても活躍中。国外のリーグも幅広くカバーし、複数のメジャー媒体に寄稿する。1962年7月8日生まれ。
 
 
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