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ガンバ再興への道|得点パターンは綺麗だが、“安い”失点でチームに負のオーラ。ポヤトス監督のデッドラインは?[番記者の見解]

カテゴリ:Jリーグ

飯間 健

2023年05月26日

勇気がピッチ内で薄れているように見える

浦和戦後に厳しい口調で主張した半田。写真:滝川敏之

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 相手ありきで戦い方を変えるわけではないため、逆に言えば、相手にとってG大阪対策はしやすい。ゴール前でブロックを作られスペースを消された時、ビルドアップを狙われた時…。良さを消しにくることは分かってはいるが、瞬時に同じ絵を描くまでは至っていない。むしろ良い攻撃の回数よりも難しい時間帯が多いのが現状だ。

 そして、難しい時間帯を多くしている一因は、勝ち点が取れていないことではないか。今季は“安い”失点が目に付く。チーム総失点「30」はリーグワーストだ。個人のミス、カウンターを止めきれない…。

 崩された失点以上に「なぜ?」が多く、その繰り返しがチーム全体を縮こまらせているように映る。微妙なPK判定に泣かされた浦和レッズ戦後に、DF半田陸は「それを跳ね返す力がなければ、勝っていけない」と厳しい口調で説いたが、判定も含めて今のチームは負のオーラに包まれている。

 得点パターンは綺麗だ。ハマった時は面白い。内容がもっと良くなれば、再現性が高まれば結果が付いてくる期待感はある。だが、時間は待ってくれない。次々に試合は訪れる。
 
 結果が出ていないなかでも、内容を追求する勇気と覚悟があるか。監督もクラブフロントも覚悟はあるようだが、勇気の部分がピッチ内で薄れているように見えて仕方ない。

 ポヤトス監督が昨季率いたJ2の徳島ヴォルティスは、シーズン折り返しの21節までは4勝13分4敗。22節から最終節までは9勝10分2敗と向上した。一つきっかけがあれば変貌するかもしれないが、個人的には、デッドラインはシーズンの半分となる6月11日開催のFC東京戦かと考えている。

 万が一、舵を切る決断をした際には180度方針を変えるのではなく、ポヤトスサッカーを継承できて攻撃構築の手腕を持つ指揮官を据えて欲しい。そうでなければ、昨年までと同じ過ちを繰り返すだけになってしまう。

取材・文●飯間健(スポーツニッポン新聞社)

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