• トップ
  • ニュース一覧
  • 【プレミア現地コラム】モウリーニョの後任に69歳のヒディンクが決定!! 求められるのは「火付け役」としての腕前だ

【プレミア現地コラム】モウリーニョの後任に69歳のヒディンクが決定!! 求められるのは「火付け役」としての腕前だ

カテゴリ:連載・コラム

山中忍

2015年12月21日

ユース出身の若手逸材を積極起用すべきだ。

ファンの目をクラブの未来に向ける手段のひとつとして、若手の登用は効果的だろう。セスクをトップ下に回せるという意味においても、生え抜きの逸材であるこのロフタス=チークは、打ってつけの人材だ。 (C)Getty Images

画像を見る

 そして新指揮官は、ファンの愛情の炎にも薪をくべる必要がある。モウリーニョのチェルシーではなく、純然たるチェルシーへの愛情だ。
 
 3-1で快勝した12月19日のサンダーランド戦では、前監督の期待と信頼を裏切った代表格として、ジエゴ・コスタとセスク・ファブレガスがホームゲームにもかかわらずブーイングを浴びた。好ましい状態とは言い難い。
 
 ファンの目を、前節までの過去からクラブの未来に向ける手段のひとつとして、若手の登用は効果的だろう。打ってつけの人材もいる。ユース出身の生え抜きで、攻守に渡る貢献が光る万能型MFのルベン・ロフタス=チークだ。
 
 1月に20歳になる若者である。それゆえのミスはあるだろう。だが、若手にはファンも寛大なはず。過去15年間で唯一の生え抜きであるジョン・テリーの台頭時、DFラインから果敢に持ち上がって放ったパスが強すぎたりしても、観衆は暖かく若きCBを見守っていたのを覚えている。
 
 ロフタス=チークの積極起用は、セスクを守備力の不足が際立つ中盤センターのポジションから解放し、その攻撃性をより発揮できるトップ下に回す機会をも提供する。
 
 低調ながら攻撃陣ではもっともスタメン落ちが遅かったD・コスタには、新FWという発奮材料が必要だ。ヒディンクは早速、ジェイミー・ヴァーディー(レスター)やサイード・ベラヒノ(ウェストブロミ・ウィッチ・アルビオン)を候補に挙げているという。
 
  チェルシーで暫定的に指揮を執った08-09シーズンをFAカップ優勝で終えて以来、代表でもクラブでも失敗続きの老将は、「トップの世界では終わった監督」という世間の見方を覆す意欲があるのだろう。
 
 みずからはすでに意欲を燃やしている「火付け役」に、大きな期待がかかる。
 
文:山中忍
 
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
 
【関連記事】
【プレミアリーグコメント注目集】ファーディナンドが古巣ユナイテッドを痛烈批判! クロップがピュリスとの握手を拒否した理由を語る
【クラブW杯】「大会ベスト11」を取材記者が選定! バルサから6人、広島から2人を選出!
【クラブW杯】黒子に徹したバルサの象徴。イニエスタの存在がMSNを輝かせた
【クラブW杯】「最高の1年の締めくくりになった」。“小さくて大きな守備職人”マスチェラーノが、日本人DFに伝えたメッセージとは?
【クラブW杯】メッシにイニエスタも!バルサの面々が優勝の喜びを語る

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ