「ウォーミングアップがいらないくらい、彼らがスイッチを入れてくれた」
AZがボールを握ってチャンスの一歩手前まで攻めるが、なかなか明確な得点機会まで至らない。そんななか、前半40分、FWカールソンの丁寧なパスを受けた菅原がゴール正面やや右の位置で好機を得たが、シュートはCBアゲルドに防がれた。
「ちょっとコースが空いていたんで右隅を狙ったんですけれど、シュートを蹴る瞬間に相手(アゲルド)が足を出してきたのが見えました。そこで判断を変えて左に強く打ち込むというといった、判断を変える技術が僕の中でまだまだ足りないなと思います。ペナルティエリアの中でああいうチャンスは滅多にないので、決め切らないといけなかった。それに付きますね」
その逸機を「自分のミス」とまで菅原は言う。記者のひとりが「夢に出てくるかもしれませんね」と尋ねた。
「それこそU-20ワールドカップの韓国戦でミスしたこともありますけれど、そういうのってあんまり消えないじゃないですか」
2019年U-20ワールドカップのハイパフォーマンスによってAZ移籍を勝ち取った菅原だったが、韓国相手のラウンド・オブ16では彼のミスから失点し、0-1で敗れて日本は大会を去った。
「人生、楽しい思い出はすぐ消えるんですけれど、嫌な思い出は消えないもんなんですよ。でもそれを引きずるんじゃなく、次に決められるようにどういうアプローチをすればいいかというのが……。そこがサッカーの良いところで、それで終わりじゃない。負けた後に言うと反感を買う人がいるかもしれませんけれど、まだまだ僕らのサッカーキャリアは続くんでね。
今は試合後なんで鮮明にフラッシュバックしてますけれど、落ち着いた時にどうかというところ。とりあえず(オランダ・リーグが)あと2試合あるので最後までやり切りたい。練習するしかないです」
「ちょっとコースが空いていたんで右隅を狙ったんですけれど、シュートを蹴る瞬間に相手(アゲルド)が足を出してきたのが見えました。そこで判断を変えて左に強く打ち込むというといった、判断を変える技術が僕の中でまだまだ足りないなと思います。ペナルティエリアの中でああいうチャンスは滅多にないので、決め切らないといけなかった。それに付きますね」
その逸機を「自分のミス」とまで菅原は言う。記者のひとりが「夢に出てくるかもしれませんね」と尋ねた。
「それこそU-20ワールドカップの韓国戦でミスしたこともありますけれど、そういうのってあんまり消えないじゃないですか」
2019年U-20ワールドカップのハイパフォーマンスによってAZ移籍を勝ち取った菅原だったが、韓国相手のラウンド・オブ16では彼のミスから失点し、0-1で敗れて日本は大会を去った。
「人生、楽しい思い出はすぐ消えるんですけれど、嫌な思い出は消えないもんなんですよ。でもそれを引きずるんじゃなく、次に決められるようにどういうアプローチをすればいいかというのが……。そこがサッカーの良いところで、それで終わりじゃない。負けた後に言うと反感を買う人がいるかもしれませんけれど、まだまだ僕らのサッカーキャリアは続くんでね。
今は試合後なんで鮮明にフラッシュバックしてますけれど、落ち着いた時にどうかというところ。とりあえず(オランダ・リーグが)あと2試合あるので最後までやり切りたい。練習するしかないです」
時間軸は、ウェストハム戦キックオフの1時間半前に遡る。スタジアムの入場口に集結したサポーターが熱狂的なチャントと松明でチームバスの到来を迎えた。
「通常ならみんな音楽を聞きながらね(バスの中で時間を過ごす)。みんなイヤホンをとってサポーターの声をナマで聞いていた。彼らの熱気、勝つんだという思いが相乗効果を生み、『スタジアム一丸で勝ちに行くんだ』というのを感じた。ウォーミングアップがいらないくらい、彼らがスイッチを入れてくれた。平日夜9時キックオフの試合が満員になり、最後まで声を出して応援してくれて、決勝に行けなかったけれど拍手で讃えてくれた。彼らのためにも本当に勝ちたかった。僕は4年間、彼らに支えてもらったので、なにかひとつ恩返ししたかった。それができずに(残念)。本当に彼らの今日の振る舞いを誇りに思う」
そして菅原は「ウォーミングアップがいらないくらい、身体が出来上がったのは初めてです」と言って笑った。AZ、菅原にとって欧州カップ戦の決勝戦という逃したものは大きかったが、同時にかけがえのないものをつかんだ一夜でもあった。
取材・文●中田 徹
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「通常ならみんな音楽を聞きながらね(バスの中で時間を過ごす)。みんなイヤホンをとってサポーターの声をナマで聞いていた。彼らの熱気、勝つんだという思いが相乗効果を生み、『スタジアム一丸で勝ちに行くんだ』というのを感じた。ウォーミングアップがいらないくらい、彼らがスイッチを入れてくれた。平日夜9時キックオフの試合が満員になり、最後まで声を出して応援してくれて、決勝に行けなかったけれど拍手で讃えてくれた。彼らのためにも本当に勝ちたかった。僕は4年間、彼らに支えてもらったので、なにかひとつ恩返ししたかった。それができずに(残念)。本当に彼らの今日の振る舞いを誇りに思う」
そして菅原は「ウォーミングアップがいらないくらい、身体が出来上がったのは初めてです」と言って笑った。AZ、菅原にとって欧州カップ戦の決勝戦という逃したものは大きかったが、同時にかけがえのないものをつかんだ一夜でもあった。
取材・文●中田 徹
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