偽SBのタスクをスムーズにこなす
オランダ屈指の攻撃的SBとして台頭してきた菅原について、もう少し突っ込んだ質問をしてみた。「菅原はプレミアリーグでプレーできると思いますか?」と。ディーン記者はこう答えた。
「攻撃参加が持ち味と聞いていたが、ウェストハムとの第1戦では高い位置でボールを触る場面が多くなかった。この試合だけで、彼の攻撃力を評価することはできない。
ただ先に述べたように、守備については改善の余地がある。ウェストハムは、後半途中から強さと高さ、スピードを総動員して攻勢に転じた。その際、ベンラーマが攻撃の軸となっていたが、菅原は彼の存在感を消せなかった。守備面で不安が見えたというのが私の見解だ。そのため現時点で言えば、プレミアリーグへの挑戦はまだ早いと指摘せざるをえない」
ディーン記者は「それでも……」と言葉を続ける。監督の考え次第では、菅原の獲得に動くクラブが現われる可能性もあると話した。
「興味深いのは、菅原が偽サイドバックのタスクをスムーズにこなしていること。チームのポゼッション時に、菅原は中盤までポジションを上げ、さらに中盤の内側に絞ってプレーした。偽サイドバックを導入するクラブはプレミアリーグでも最近増えているが、あのタスクをこなせるサイドバックはプレミアリーグでまだ少ない。つまり、監督の考え方次第で、菅原が補強候補に挙がっても不思議ではないということだ」
「攻撃参加が持ち味と聞いていたが、ウェストハムとの第1戦では高い位置でボールを触る場面が多くなかった。この試合だけで、彼の攻撃力を評価することはできない。
ただ先に述べたように、守備については改善の余地がある。ウェストハムは、後半途中から強さと高さ、スピードを総動員して攻勢に転じた。その際、ベンラーマが攻撃の軸となっていたが、菅原は彼の存在感を消せなかった。守備面で不安が見えたというのが私の見解だ。そのため現時点で言えば、プレミアリーグへの挑戦はまだ早いと指摘せざるをえない」
ディーン記者は「それでも……」と言葉を続ける。監督の考え次第では、菅原の獲得に動くクラブが現われる可能性もあると話した。
「興味深いのは、菅原が偽サイドバックのタスクをスムーズにこなしていること。チームのポゼッション時に、菅原は中盤までポジションを上げ、さらに中盤の内側に絞ってプレーした。偽サイドバックを導入するクラブはプレミアリーグでも最近増えているが、あのタスクをこなせるサイドバックはプレミアリーグでまだ少ない。つまり、監督の考え方次第で、菅原が補強候補に挙がっても不思議ではないということだ」
最後に、ディーン記者はアーセナルの冨安を引き合いに出した。
「アーセナルには冨安健洋がいる。冨安の素晴らしさは、まず守備がしっかりしていること。1対1の競り合いに滅法強く、空中戦も負けない。ここが冨安のベースになっている。そのうえで、偽サイドバックのタスクをこなせるという付加価値がついている。
同じサイドバックでも、冨安と菅原ではプレースタイルが大きく異なるのは承知しているが、菅原には守備の安定がまず求められる。ここをクリアすれば、プレミアリーグへの道が見えてくるかもしれない」
現地18日に行なわれるウェストハムとの欧州カンファレンスリーグ準決勝・第2戦で、菅原は最高のパフォーマンスを披露できるか。ディーン記者は「攻守両方でチームを決勝に導くパフォーマンスを示せば、プレミアクラブのスカウトの目に留まるチャンスは十分ある」と語気を強めた。
取材・文●田嶋コウスケ
【PHOTO】ワールドクラスの美女サポーターずらり! スタジアムを華やかに彩る麗しきファン厳選ショット!
「アーセナルには冨安健洋がいる。冨安の素晴らしさは、まず守備がしっかりしていること。1対1の競り合いに滅法強く、空中戦も負けない。ここが冨安のベースになっている。そのうえで、偽サイドバックのタスクをこなせるという付加価値がついている。
同じサイドバックでも、冨安と菅原ではプレースタイルが大きく異なるのは承知しているが、菅原には守備の安定がまず求められる。ここをクリアすれば、プレミアリーグへの道が見えてくるかもしれない」
現地18日に行なわれるウェストハムとの欧州カンファレンスリーグ準決勝・第2戦で、菅原は最高のパフォーマンスを披露できるか。ディーン記者は「攻守両方でチームを決勝に導くパフォーマンスを示せば、プレミアクラブのスカウトの目に留まるチャンスは十分ある」と語気を強めた。
取材・文●田嶋コウスケ
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