【Jリーグ】J3へのセカンドチーム参入で、若手は多くの経験を積めるはずだ

カテゴリ:Jリーグ

後藤健生

2015年12月19日

トップチームの前座試合にすれば、若手も多くの観客の前で戦える。

「大学経由」と比較してもメリットは大きい。大学リーグの競技レベルはJ3と比べて遜色はないが、大学の場合はチームメイトも対戦相手も同年代の選手ばかりになってしまうのが大きな問題点なのだ。

 それに対して、J3ではかつて代表で活躍したようなベテラン選手が何人もプレーしており、そういうベテランを相手に真剣勝負することで、学ぶものは大きいだろう。また、J3にはハイレベルなサッカーを目指す指導者も多く、さまざまなタイプのチームが存在する。大学サッカー以上に戦術的バリエーションが多いので良い経験ができるはずだ。

 Jリーグの決定によれば「セカンドチーム」は「オーバーエイジ3人を含むU-23」となるようだ。しかし、若手にとってはベテラン選手とともに戦うことは貴重な経験になる。もちろん、この制度の目的は「若手の育成」なのだが、オーバーエイジは3人までなどと厳密に制限しなくていいのではないだろうか。

 また、セカンドチームの試合をトップチームの前座として行なうことも提案したい。そうすれば、セカンドチームの選手たちも多くの観客の前で、また熱心なサポーターの前で戦うことができる。

 僕は、昔、ブエノスアイレスのスーペルクラシコ、ボカ・ジュニオルス対リーベルプレートの前座で行なわれた、セカンドチームの試合を見たことがある。数万の観衆がトップチームの試合と同じように激しい声援を送っており、そんな痺れるような環境で若い選手たちが真剣勝負を繰り広げているのを見て、「これは実に貴重な実戦の場だな」と感心したことがある。

文:後藤健生(サッカージャーナリスト)
【関連記事】
【Jリーグ】セカンドチームのJ3参戦は疑問。育成問題の解決になるとは考えづらい
現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「サポーターから“パーフェクトなジョーカー”との称賛が」
【U-22日本代表】2枠を残した最終予選メンバーの序列とは? 追加選手が選ばれそうなポジションは…
【J1・J2移籍動向/42クラブを網羅】最新移籍リスト
【セルジオ越後の天国と地獄】U-22日本代表は、一度もベストメンバーを組めないまま五輪予選に挑む。手倉森監督が気の毒だよ

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ