「チーム全体の結果が個人に影響した」(林大地)
プレス席からスタジアムの様子を見渡すと年配のファンが多いことに気づいた。特にご婦人方が多い。ユニホーム姿だったり、マフラーを首にかけたり。試合が始まると前のめりに応援しているのがとても印象的だ。
そんなファンに勝利をプレゼントしたいところだったが、レギュラーシーズン3位で終えることになったアントワープは強かった。粘り強い戦いを見せていたものの、48分にビルドアップからのミスを相手につかれ、ミシェル・アンジェ・バリクウィシャに先制ゴールを許してしまう。
結局この1点が決勝点となり、STVVは最終戦を勝利で飾ることはできなかった。レギュラーシーズンを終えての順位は12位だった。
元日本代表FWの岡崎慎司はインサイドハーフでスタメン出場し、この日は54分までプレー。第5節のオーステンデ戦で移籍直後にスタメン起用されると、この最終節まで全試合でスタメン出場を果たしている。先日37歳を迎えたが、その意欲はいまだ衰えることがなく、この試合後も反省を口にしていた。
「基本的にやるべきプレーはできたんですけど、今日の試合でいうと余裕を持ちすぎてボールを奪われるのがもったいなかった。相手守備の仕方もそこをあえて空けておいて、(ボールが入った時に)奪いに来るっていう感じだったんで、ボールはもらえるけど、そこを狙われてチームもバタバタしてしまった。その流れに自分も乗ってしまったというのは反省点」
【動画】らしさ全開!岡崎慎司が決めた渾身のヘッド弾
そんなファンに勝利をプレゼントしたいところだったが、レギュラーシーズン3位で終えることになったアントワープは強かった。粘り強い戦いを見せていたものの、48分にビルドアップからのミスを相手につかれ、ミシェル・アンジェ・バリクウィシャに先制ゴールを許してしまう。
結局この1点が決勝点となり、STVVは最終戦を勝利で飾ることはできなかった。レギュラーシーズンを終えての順位は12位だった。
元日本代表FWの岡崎慎司はインサイドハーフでスタメン出場し、この日は54分までプレー。第5節のオーステンデ戦で移籍直後にスタメン起用されると、この最終節まで全試合でスタメン出場を果たしている。先日37歳を迎えたが、その意欲はいまだ衰えることがなく、この試合後も反省を口にしていた。
「基本的にやるべきプレーはできたんですけど、今日の試合でいうと余裕を持ちすぎてボールを奪われるのがもったいなかった。相手守備の仕方もそこをあえて空けておいて、(ボールが入った時に)奪いに来るっていう感じだったんで、ボールはもらえるけど、そこを狙われてチームもバタバタしてしまった。その流れに自分も乗ってしまったというのは反省点」
【動画】らしさ全開!岡崎慎司が決めた渾身のヘッド弾
チームの守護神として31試合に出場した日本代表GKシュミット・ダニエルは今季を振り返り、次のように話している。
「シーズン後半はね、ちょっと自分としては不本意な試合もあったんでね。そこはちょっと。シーズン前半は良かっただけにもったいなかったなというのが個人的に思ってるところですね。ただ間違いなく、成長できた1年でもあったし。ワールドカップもあったし。そういう意味では充実した一年だったなと思います」
FWとしてフル出場し、惜しいチャンスがありながらもノーゴールに終わった林大地にも話を訊いた。今季31試合で7得点という数字は不完全燃焼といったところだろうか。
「シーズン最初のころは結構いい感じに点を取れていたんですけど、最後は失速したなって。やっぱりチームでの結果、チーム全体としての結果というのがすごく個人に影響したなっていう感じを受けてます」
橋岡大樹はこのアントワープ戦こそメンバー外となったが、シーズンを通してレギュラーとして32試合に出場。後半戦から再レンタルで復帰したFW原大智は11試合出場し無得点と苦戦。守備的な戦いを余儀なくされるチーム事情もあり、攻撃陣は軒並み苦労をしていた一方で、FWジャンニ・ブルーノはシーズン18ゴールを挙げている。
数字だけでは評価されないとはいえ、数字という結果がないと最後のところで説得力がないのは世界共通。サッカーとはゴールが決定的な要素となるスポーツなのだ。
取材が終わりスタジアムの外に出ると、ファンショップの前でユニホームをねだっていた子どもがいた。ショーウィンドーには日本人を含め数人の選手のユニホームが飾ってある。しばらくすると父親がその子の背中をポンポンとたたきながらショップの中へ入っていった。彼はだれの名前を入れたユニホームを買ってもらったんだろう。そんな光景に遭遇して、心がほっこりと暖かくなった。
取材・文●中野吉之伴
「シーズン後半はね、ちょっと自分としては不本意な試合もあったんでね。そこはちょっと。シーズン前半は良かっただけにもったいなかったなというのが個人的に思ってるところですね。ただ間違いなく、成長できた1年でもあったし。ワールドカップもあったし。そういう意味では充実した一年だったなと思います」
FWとしてフル出場し、惜しいチャンスがありながらもノーゴールに終わった林大地にも話を訊いた。今季31試合で7得点という数字は不完全燃焼といったところだろうか。
「シーズン最初のころは結構いい感じに点を取れていたんですけど、最後は失速したなって。やっぱりチームでの結果、チーム全体としての結果というのがすごく個人に影響したなっていう感じを受けてます」
橋岡大樹はこのアントワープ戦こそメンバー外となったが、シーズンを通してレギュラーとして32試合に出場。後半戦から再レンタルで復帰したFW原大智は11試合出場し無得点と苦戦。守備的な戦いを余儀なくされるチーム事情もあり、攻撃陣は軒並み苦労をしていた一方で、FWジャンニ・ブルーノはシーズン18ゴールを挙げている。
数字だけでは評価されないとはいえ、数字という結果がないと最後のところで説得力がないのは世界共通。サッカーとはゴールが決定的な要素となるスポーツなのだ。
取材が終わりスタジアムの外に出ると、ファンショップの前でユニホームをねだっていた子どもがいた。ショーウィンドーには日本人を含め数人の選手のユニホームが飾ってある。しばらくすると父親がその子の背中をポンポンとたたきながらショップの中へ入っていった。彼はだれの名前を入れたユニホームを買ってもらったんだろう。そんな光景に遭遇して、心がほっこりと暖かくなった。
取材・文●中野吉之伴