「僕らは勝つことでしか満足できないチームになってきている」(林)
もっとも、林を攻める者は誰ひとりとしていない。この絶対的守護神が、リーグ最少失点、ステージ優勝、2年ぶり3度目のリーグ制覇を成し遂げる原動力になったからである。セーブ率77.9パーセントはリーグトップ、PKも3本連続で止めるなど、ゴール前に立ちはだかる様はまさに“大魔神”だった。この日のリーベル戦でも、失点のシーンまではシュートやクロスを冷静に処理。43分には、カルロス・サンチェスの至近距離からのヘディングシュートを鋭い反応で防ぎ(判定はオフサイド)、チームの士気を高めている。
「リーベルにチャンスは作られましたが、卓人がよく凌いでくれていたと思います。彼は今シーズンを通してずっとチームを助けてくれていたし、今日もこれまで通りハイパフォーマンスを見せてくれました」(森保一監督)
指揮官もそう労いの言葉を発しているが、林にとって敗戦はやはり受け入れ難いものだ。なにより、「勝つためにやっていた」のだから――。
「相手がどこであれ、僕らは勝つことでしか満足できないチームになってきている。今日に関しては、勝てなかったことがすべてだと思う」
その言葉には、今季築いた勝者のメンタリティとJリーグ王者のプライドが滲み出ていた。この悔しさは、必ずや今後の糧になるはずだ。まずは、3位決定戦で自信みなぎる“大魔神”の姿を取り戻してもらいたい。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
「リーベルにチャンスは作られましたが、卓人がよく凌いでくれていたと思います。彼は今シーズンを通してずっとチームを助けてくれていたし、今日もこれまで通りハイパフォーマンスを見せてくれました」(森保一監督)
指揮官もそう労いの言葉を発しているが、林にとって敗戦はやはり受け入れ難いものだ。なにより、「勝つためにやっていた」のだから――。
「相手がどこであれ、僕らは勝つことでしか満足できないチームになってきている。今日に関しては、勝てなかったことがすべてだと思う」
その言葉には、今季築いた勝者のメンタリティとJリーグ王者のプライドが滲み出ていた。この悔しさは、必ずや今後の糧になるはずだ。まずは、3位決定戦で自信みなぎる“大魔神”の姿を取り戻してもらいたい。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)