リーダーと呼ぶに相応しい振る舞い
とはいえ、200名を超える部員をまとめるのは簡単ではない。
「一昨年の藤井陽登さん(現・明治大)、昨年の田邉海斗さん(現・順天堂大)といったキャプテンの姿を見て、いろんなものを吸収してきた。それ以上にやらないといけないと思っているので、メンバーのためにやる意識は強い」
覚悟を持って仲間のために奔走してきたが、結果がついてこない。特に普段から一緒に活動しているトップチームとセカンドチームがどちらもリーグ戦で勝てず、どうすべきか頭を悩ませる日々が続いた。井上は言う。
「想像していた通り、まとめていくのは難しい。このままやっていて大丈夫かなって思う時があった」
「一昨年の藤井陽登さん(現・明治大)、昨年の田邉海斗さん(現・順天堂大)といったキャプテンの姿を見て、いろんなものを吸収してきた。それ以上にやらないといけないと思っているので、メンバーのためにやる意識は強い」
覚悟を持って仲間のために奔走してきたが、結果がついてこない。特に普段から一緒に活動しているトップチームとセカンドチームがどちらもリーグ戦で勝てず、どうすべきか頭を悩ませる日々が続いた。井上は言う。
「想像していた通り、まとめていくのは難しい。このままやっていて大丈夫かなって思う時があった」
自らの意思で就任したキャプテンの大役。泣き言は言っていられない。そうした覚悟が行動にも表われた。象徴的だったのが、帝京戦後に行なわれた山梨学院戦での振る舞いだ。
試合前から仲間を盛り立て、入場時には一人ひとりに声をかけていく。試合中もピッチの外から鼓舞し、試合終盤にはプレーが切れたタイミングで落ち着かせる声をチームメイトに掛けた。そうした振る舞いはまさに“リーダー”と呼ぶに相応しい。存在感はピッチ外でも絶大で、昨季までの井上からは考えられないものだった。
しかし、まだ何も成し得ていない。セカンドチームの勝利は大きな価値があるが、トップチームはまだリーグ戦で勝利を挙げられていないからだ。
球際の激しい守備と豊富な運動量は、フランス代表のエンゴロ・カンテを彷彿させる“新たなリーダー”の戦いは、まだ始まったばかり。2年ぶりの選手権出場、プレミアリーグ参入の目標を果たすべく、誰よりもチームのために汗を流す。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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試合前から仲間を盛り立て、入場時には一人ひとりに声をかけていく。試合中もピッチの外から鼓舞し、試合終盤にはプレーが切れたタイミングで落ち着かせる声をチームメイトに掛けた。そうした振る舞いはまさに“リーダー”と呼ぶに相応しい。存在感はピッチ外でも絶大で、昨季までの井上からは考えられないものだった。
しかし、まだ何も成し得ていない。セカンドチームの勝利は大きな価値があるが、トップチームはまだリーグ戦で勝利を挙げられていないからだ。
球際の激しい守備と豊富な運動量は、フランス代表のエンゴロ・カンテを彷彿させる“新たなリーダー”の戦いは、まだ始まったばかり。2年ぶりの選手権出場、プレミアリーグ参入の目標を果たすべく、誰よりもチームのために汗を流す。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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