浦安から日本サッカーを盛り上げる
こうした流れのなか、引退したJリーガーが日本代表のみならず、Jクラブや下部リーグクラブの現場指導やマネジメントスタッフとして働いたり、代理人に転身する例が増加。サッカー界を支える人材は多岐に渡っている。セカンドキャリアの選択肢が増え、幅が広がったことも、この30年の1つの成果だろう。
都並も98年にベルマーレ平塚でユニホームを脱いだ後、サッカー解説者と指導者を掛け持ちするという多彩なキャリアを形成。存在感と知名度を高めていった。
「サッカー選手はどれだけ長く現役を続けられたとしても、45歳くらいまで。カズ(三浦知良/UDオリヴェイレンセ)や伊東テル(輝悦/沼津)のような選手もいますが、それは特例で、セカンドキャリアのことは誰もが考えなければいけないテーマでしょう。
次男の優太も今、J3の奈良クラブに在籍していますが、数年前に一度、進退を考えたことがあったようです。名古屋で会って真剣に話をしましたが、『もう一度チャレンジする』と決意して現役を続けています。
ただ、引退するにしても、Jクラブの指導者や解説者のパイは少ない。そういうなかに入っていける人材になるためにも、現役時代に真摯にサッカーと向き合い、100%の姿勢を示していくことが大事なんです。僕もそうしてきましたし、息子にもそう伝えたつもりです」
都並も98年にベルマーレ平塚でユニホームを脱いだ後、サッカー解説者と指導者を掛け持ちするという多彩なキャリアを形成。存在感と知名度を高めていった。
「サッカー選手はどれだけ長く現役を続けられたとしても、45歳くらいまで。カズ(三浦知良/UDオリヴェイレンセ)や伊東テル(輝悦/沼津)のような選手もいますが、それは特例で、セカンドキャリアのことは誰もが考えなければいけないテーマでしょう。
次男の優太も今、J3の奈良クラブに在籍していますが、数年前に一度、進退を考えたことがあったようです。名古屋で会って真剣に話をしましたが、『もう一度チャレンジする』と決意して現役を続けています。
ただ、引退するにしても、Jクラブの指導者や解説者のパイは少ない。そういうなかに入っていける人材になるためにも、現役時代に真摯にサッカーと向き合い、100%の姿勢を示していくことが大事なんです。僕もそうしてきましたし、息子にもそう伝えたつもりです」
都並自身も2005年のベガルタ仙台、2007年のセレッソ大阪、2008年の横浜FCとJリーグで3度、采配を振るったが、いずれも悔しい経験に終わった。その挫折を糧に、2019年に就任した浦安では、4シーズンの関東1部での戦いを経て、ついに2022年の全国地域サッカーチャンピオンシップで優勝。悲願のジャパン・フットボール・リーグ(JFL)昇格を果たした。
「浦安で11年ぶりに監督業復帰を果たした時には、『もう一度、チャレンジするんだ』と自分自身を奮い立たせました。2000年のアジアカップで優勝した際、フィリップ・トルシエ監督が選手たちから水をかけられる姿が脳裏に焼き付いていて、自分もそういう経験をしたいと思っていたんです。その夢が昨年、本当に叶った。本当に嬉しかったですね。
今季は周りのレベルが上がり、なかなか結果が出なくて苦しんでいますが、ここからが本番。浦安から日本サッカーを盛り上げていけるように頑張ります」
77歳の解説者・セルジオ越後が辛口で檄を飛ばし、72歳のネルシーニョが柏レイソルの指揮を執っている今、60代になったばかりの都並はまだまだ存分に活躍できるはず。Jリーグ30年分の経験値を活かして、彼らしいチーム作りができるはず。ドーハ組の森保監督らと刺激し合いながら、これからも高みを目ざし続けてほしいものである(本文中敬称略)。
※第4回終了(全4回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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「浦安で11年ぶりに監督業復帰を果たした時には、『もう一度、チャレンジするんだ』と自分自身を奮い立たせました。2000年のアジアカップで優勝した際、フィリップ・トルシエ監督が選手たちから水をかけられる姿が脳裏に焼き付いていて、自分もそういう経験をしたいと思っていたんです。その夢が昨年、本当に叶った。本当に嬉しかったですね。
今季は周りのレベルが上がり、なかなか結果が出なくて苦しんでいますが、ここからが本番。浦安から日本サッカーを盛り上げていけるように頑張ります」
77歳の解説者・セルジオ越後が辛口で檄を飛ばし、72歳のネルシーニョが柏レイソルの指揮を執っている今、60代になったばかりの都並はまだまだ存分に活躍できるはず。Jリーグ30年分の経験値を活かして、彼らしいチーム作りができるはず。ドーハ組の森保監督らと刺激し合いながら、これからも高みを目ざし続けてほしいものである(本文中敬称略)。
※第4回終了(全4回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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