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現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「香川に強いメンタリティーが備わっていたからこそ生まれたゴール」

カテゴリ:連載・コラム

マルクス・バーク

2015年12月10日

同点に追いつかれても再び勝ち越すという強い気持ちが…。

小さくないサプライズが、スボティッチ(奥)の活躍だ。2か月ぶりの出場にもかかわらず、安定したプレーで守備を支えた(C)Getty Images

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 ヴォルフスブルク戦では、いくつかのサプライズがあった。まず、2か月ぶりにピッチに立ったCBネベン・スボティッチが、試合勘の不足を感じさせない好パフォーマンスを見せられるとは思ってもみなかった。
 
 スボティッチとコンビを組んだスベン・ベンダーは、本職がMFでCBとしてのプレー経験がそれほど多くないにもかかわらず、落ち着いたプレーを披露した。ただし、2人ともビルドアップがあまり得意ではないため、イルカイ・ギュンドアンが55分にピッチを退いた後、少し攻撃に停滞感が生まれた。
 
 ギュンドアンに代わってインサイドハーフに入った香川は、ボールを円滑に回すために、もう少し低い位置でプレーしても良かったと思う。
 
 とはいえ、全てはうまくいった。同点に追いつかれても再び勝ち越すという強い気持ちが香川にあったからこそ、あの決勝ゴールが生まれたのだ。
 
 決勝点のシーンを、私は何度も繰り返して見た。ムヒタリアンと香川が、ペナルティーエリア内でどのようにフリーになったのかを知りたかったからである。
 
 香川については説明が簡単だ。彼は全速力でペナルティーエリア内に走り込み、すでにガス欠状態だったヴィエイリーニャを軽く振り切った。途中出場とはいえ、終了間際にあのプレーができたのは、強いメンタリティーがあればこそだ。
 
 ヴォルフスブルク戦でベンチスタートだった香川だが、今週末(12月13日)のフランクフルト戦では先発に復帰するだろう。そして私は、バイエルンとドルトムントの勝点差が16節終了後も変わらないと思っている。両チームともに完勝するであろうから。
 
文:マルクス・バーク
翻訳:円賀貴子
 
【著者プロフィール】
Marcus BARK(マルクス・バーク)/地元のドルトムントに太いパイプを持つフリージャーナリストで、ドイツ第一公共放送・ウェブ版のドイツ代表番としても活躍中。国外のリーグも幅広くカバーし、複数のメジャー媒体に寄稿する。1962年7月8日生まれ。
 
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