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【選手権代表校】中京大中京(愛知)|岡山哲也監督が5年掛かりで築き上げた「理想のスタイルで過去最高の8強越えを狙う

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2015年12月08日

岡山監督が5年掛かりで浸透させたスタイル。

ポスト役として攻撃の基点ともなる1トップの柳。フィジカルと縦への推進力に長けたFWだ。写真:安藤隆人

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ボランチの今枝(8番)は献身的な走り、守備が売り。中盤のフィルター役として機能できるかがカギになる。写真:安藤隆人

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 今年の中京大中京は、圧倒的な走力と献身性をベースにして、高い連動性を生み出している。県予選決勝でも主軸たちがゲームの流れを引き寄せた。難敵・岡崎城西を相手に、柳をターゲットに石川、福山、加藤、辻が流動的に動いてバイタルエリアを攻略。後半開始早々の2分に、スルーパスに反応した柳が、DFとの競り合いから必死に足を伸ばし、左サイドでフリーだった加藤につなぐと、加藤がきっちりと決めた。
 
 その後、同点に追いつかれるも、重松が圧巻のスライディングで相手の決定機を阻止したり、石川が馬力あるドリブルで何度も仕掛け続けるなど、気迫を前面に出したプレーで選手権出場への執念を見せる。すると後半アディショナルタイムに猛攻を仕掛け、左CKを得ると、辻のキックをニアサイドで石川が頭で合わせ、勝利を掴み取った。
 
「戦える選手をピッチに送り込んでいる。最後まで気持ちを切らさずに戦ってくれた。このチームはまだまだ伸びると思う」(岡山監督)
 
 ポゼッションスタイルと高い守備の意識――。これが、岡山監督が5年掛かりで浸透させたスタイルだ。このスタイルを体現する条件は、決して上手いだけでなく、チームのことを第一に考え、献身的かつ気迫溢れるファイターがいること。そうした役者が揃った今年のチームは、大きな力を秘めているだけに、過去最高のベスト8を越える成績を狙っている。
 
取材・文:安藤隆人(サッカーダイジャーナリスト)
 
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