D・バッジョがもう一つ調べてもらいたいと主張しているのが…
また彼がもう一つ調べてもらいたいと主張しているのが、当時ピッチの芝を整備するために使われていた薬だ。
「90年代はフィールドに入ると必ずひどく刺激のある臭いがした。時にはプレーの妨げになるくらいの臭さだった。ピッチをきれいにするために、現在では禁止されている物質が含まれた薬を使用していたんだ。幸いにも今はすべて変わったが、何年もかけて僕らはそれを吸い込んできた。その物質は身体に染みついてしまっているかもしれない。それがどんな影響を与えるのかを僕らには知る権利がある」
「90年代はフィールドに入ると必ずひどく刺激のある臭いがした。時にはプレーの妨げになるくらいの臭さだった。ピッチをきれいにするために、現在では禁止されている物質が含まれた薬を使用していたんだ。幸いにも今はすべて変わったが、何年もかけて僕らはそれを吸い込んできた。その物質は身体に染みついてしまっているかもしれない。それがどんな影響を与えるのかを僕らには知る権利がある」
同じく90年代にディナモ・ブカレストやヴェローナ、ミランなどでもプレーした元ルーマニア代表のフロリン・ラドゥチョウも、このD・バッジョの発言を勇気あるものと讃え、声を上げた。
「確かに私もピンク色の液体を点滴していたし、薬も飲んでいた。当時はビタミン剤とブドウ糖だと説明され、何の疑いも持っていなかったが、今後は当時のチームドクターに連絡をし、あれが正確には何だったのかを解明したいと思う」
文●利根川晶子
「確かに私もピンク色の液体を点滴していたし、薬も飲んでいた。当時はビタミン剤とブドウ糖だと説明され、何の疑いも持っていなかったが、今後は当時のチームドクターに連絡をし、あれが正確には何だったのかを解明したいと思う」
文●利根川晶子