【選手権代表校レポート】尚志(福島)|主軸の戦列復帰で初戦のビッグマッチに照準!

カテゴリ:高校・ユース・その他

平野貴也

2015年12月03日

主戦CBふたりが復帰。プレミア参入戦が試金石になる。

今季のプリンスリーグ東北得点王のFW小野。スピードとテクニックを駆使したドリブルが魅力のアタッカーだ。写真:平野貴也

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 元々、今季のチームは攻撃力に自信を持っている。ボランチの佐藤凌輔が舵を取りながら仕掛けるサイド攻撃が武器だ。個人技に自信を持つ高梨起生、スピードのある柳原隆二、高橋大河らがサイドから仕掛け、中央では責任感の強いエース小野寛之と中盤の底からシャドーストライカーとして前線に顔を出す清水祐貴がゴールを狙う。
 
 特に高梨のドリブルからのスルーパス、小野の抜け出しと勝負強さは必見だ。中盤より前にアグレッシブな選手がズラリと並ぶぶん、守備が課題だったが、全体でふたりが抜けた穴を埋めようとした結果、茂木が秋にリハビリから復帰して練習に部分合流した時に「ちょっと変わったなと思った。監督からずっと、球際とか守備のことを言われていたけど、言わなくてもハードワークするようになっていると思った」と感じるほど、チーム全体の守備力が向上。CBを務めた林純、井出隼人も成長し、今になってみれば怪我の功名だ。
 
 そして、全国大会では、茂木と渡邉がふたりとも戦列に復帰する見込みだ。12月11日、13日に行なわれる高円宮杯U-18プレミアリーグ参入戦(12月8日以降にカード決定)は、両名を戦力に加えた状態での試金石にもなる。
 
 インターハイの初戦で負傷して長く戦列を離れていた茂木は「大事な場面でなにもできなかったのは、不甲斐なかった。今度はピッチに立って、献身的に戦って勝利が掴めればいい」と冬の本領発揮を誓った。
 
 鍛え上げられた守備を二本柱でさらに補強し、自慢の攻撃力をいかんなく発揮する。その力がどれほどのものか。好カードとなった初戦で明らかにするつもりだ。
 
取材・文:平野貴也(フリーライター)
 
 

卓越したボールコントロールで起点を作り、サイドから好機を演出するMF髙梨。ドリブルからのスルーパスも必見だ。写真:平野貴也

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