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【G大阪】歴史に残る「90+6分の悪夢」。万博の悲劇を招いたのは――今野泰幸の“あるプレー”だった

カテゴリ:Jリーグ

2015年12月03日

「普段のように冷静に戦えていたら、あそこはゆっくりやるべきだった」(今野)

"ホームで勝ちたい"。その想いが今野の判断を狂わせたのかもしれない。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 90+6分の失点直前、今野は右タッチラインでスローインをしている。それ自体はごくありきたりな場面だ。問題はそのスローインをあっさり相手に奪われたこと。さらに、そこから広島にショートカウンターを食らい、エリア内に侵入されて、結果的に悲劇の3点目を奪われてしまうのである。
 
 今野は自身のスローインについて重い口を開く。
 
「僕が(スローインで)早くリスタートしてしまって、それを奪われてからの失点だった。普段のように冷静に戦えていたら、あそこはゆっくりやるべきだし、セットして時間を使うべきだった」
 
 では、なぜ早くリスタートしてしまったのか。今野は「自分でもよく分からないというのが本音です」と打ち明ける。そして、こう続けた。「2-2にされてから、そこで冷静に考えれば、ひとり退場しているわけだし、そのままの状況でも良かった」。
 
「そのままの状況で良かった」と重々分かっていた。ただそれでも「早くリスタートしてしまった」。矛盾するかのようなプレーの背後には、ホームで勝ちたいという強い想いがあったのだろう。短い時間で一回でもシュートチャンスを作りたい。そんな気持ちが無意識にプレーとなって現われてしまったのだ。
 
「ウチはひとり退場して、相手はイケイケだった。広島はチャンスがあれば決め切ろうという流れだった。そういう意味でも、あのスローインはゆっくりやれば良かった。あれは完全に自分のミスです」
 
 今野は「自分のミス」と言い切った。失点に直結したミスには違いない。ただ、だからと言って、“勝利への想い”から生まれたプレーを過度に責めるのは酷だ。その責任は誰よりも、今野自身が一番痛感しているのだから。
 
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