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“鉄板ポジション”の3人+鎌田大地に求められるタスク。新たなトライのなかでチームが円滑に回るように

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2023年03月27日

ボランチ陣は一抹の不安を抱えている

クラブ同様に、代表でも鎌田のボランチ起用はあるか? 写真:サッカーダイジェスト/JMPA代表撮影

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 ただ、浅野拓磨(ボーフム)が強調したように、奪ったら素早く背後を突いていくというサッカーの優先順位を忘れてはいけない。日本人は一つのことに集中すると、他が臨機応変にできなくなる傾向が強い。

「サッカーはアドリブ」と浅野も発言していたが、チームのかじ取り役のボランチ陣には判断をより明確にしてほしい。チームの心臓が迷っていたら、日本代表は次のW杯で勝てる集団にはならない。そこは肝に銘じておくべきだ。

 コロンビア戦で手応えを掴めれば、代表活動後の所属チームでの仕事に弾みをつけやすい。遠藤であれば、目下、シュツットガルトがドイツ1部の最下位に沈んでおり、2部降格危機の真っ只中にいる。

 昨季は最終節の自身のゴールでミラクルな残留を決めたが、今季も同じシナリオになるとは限らない。代表キャプテン最有力の選手がドイツ2部に落ちるのは、今後を考えても回避しなければならないこと。彼には踏みとどまってもらうしかない。

 守田にしても、W杯前から怪我を繰り返し、大会後も2月末までは出たり出なかったりを繰り返した。その後はコンスタントにピッチに立っているが、懸念材料がないとは言えない。細心の注意が求められるところだ。

 田中は所属先で3月に入ってからの2戦でベンチスタートを強いられたうえ、1部昇格が険しくなっている。今夏には新たな環境を見出す必要があるが、ボランチというポジションは移籍がそう簡単ではない。
 
 理想的な新天地探しの布石を打つためにも、コロンビア戦は絶好のチャンス。ここでゴールに絡むなどインパクトを残し、浮上のきっかけを掴みたいところだ。

 次戦はボランチ起用される可能性もある鎌田を含め、ボランチ陣にはそれぞれ一抹の不安を抱えている。それを払拭するためにも、新生日本代表の2試合目となる次戦で輝きを取り戻したいところだ。

 中に絞るビルドアップに関しても、90分間ずっとやり続ける必要はないし、SBを外に開かせて中盤に大きなスペースを作ることもあっていい。名波コーチの提言は提言で、最終的に判断するのは自分たちである。

 とにかくチームが円滑に回るように仕向けていくこと。それがボランチ陣に託される重要タスクと言っていい。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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