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【選手権代表校レポート】前橋育英|夏の屈辱から這い上がった前回準優勝校。悲願達成へタイガー軍団が着実に進化!

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2015年12月02日

逆転される条件は揃っていたが、持ち堪えたところに成長の跡が窺える。

前回大会決勝の星稜戦ではゴールを決めている野口。苦しい時に頼りになる得点感覚に優れたエースだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 しかし、これ以降の戦い方に大きな成長が見られた。同点にこそされたが、それ以降は守備の意識を高め、セカンドボールへの反応が鋭くなった。特に中盤に下がった横澤が、「自分の武器であるドリブルを、セカンドボールを拾ってからすることで、時間を作り出そうと思った」と、俊敏な動きでセカンドボールを拾って、キープすることでハイテンポになりがちだった試合の流れを落ち着かせる。
 
 尾ノ上も「キツい時間だからこそ、慌てたらどんどんはまっていく。セカンドボールの意識と、セカンドボールを拾った後のサポート、攻撃面ではより相手の裏のスペースをきっちりと狙うことを意識した」と、状況を冷静に分析し、全体を落ち着かせるプレーをした。
 
 冷静な試合運びを見せたがゆえ、スコアは2-2のまま時間が進んだ。延長に入っても膠着状態のまま試合が進み、勝負はPK戦へ。PK戦の末に前橋育英が勝利を収めた。
 
 ギリギリの勝利ではあったが、裏を返せば逆転される条件が揃っていたなかで踏ん張り、PK戦まで持ち込んだという見方もできる。もしこれが春先のチームだったら、そのまま負けていたかもしれない。そこに彼らの成長の跡が映し出されていた。
 
「何度も言うが、今年のチームは力がある。お互いのストロングポイントを理解して、もっと意識を高めれば、もっともっと強くなる」
 
 山田監督はこの勝利で、選手たちの伸びシロをはっきりと見出した。選手権まであと2か月。昨年逃した優勝を手にするために、さらなる成長を遂げたタイガー軍団がどんな姿で大舞台に現われるのかに注目したい。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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