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「FWは自己中の塊」と再認識。STVV林大地は自慢の“ガツガツ感”を研ぎ澄まし、貪欲に突き進む

カテゴリ:海外日本人

元川悦子

2023年03月03日

わずか1年半後に東京五輪出場、海外移籍

今季はここまで27試合に出場し7ゴール。目標の二桁得点まであと3つだ。(C)STVV

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 とはいえ、守備的戦術を重視するSTVVで得点を量産するのは難易度が高い。しかも、日本のように緻密なビルドアップから攻撃を組み立てるわけではないので、FW陣はボールを収めて、自ら局面を打開し、ゴールを決めるという個人能力がより求められる。

「自分の欲しいところにボールが来ない」というのは、海外に赴いたFWがしばしば直面する課題。林の場合はよりハードルの高い状況にあると言っていいだろう。

「DAZNで試合を見ていた時に、シント=トロイデンのゴール期待値(xG/あるシュートチャンスがゴールに結びつく確率=チャンスの質)が0%台だと聞いて、『こんなに低いんや』とビックリしました。それだけ守備重視ということ。前からプレスに行って、後ろが奪ったらアバウトなボールが前線に飛んできて、収められなかったらガッカリされる……。ホンマに大変です(苦笑)。

 それでも、ベルギーリーグは縦に蹴り出されたボールに自分が反応して、そこで何かできないとゴールにはつながらない。ピッチの中では誰も助けてくれないんです。
 
 ベルギーの試合を見ていると、最後は疲れてきて、カウンター合戦になって、少し能力のある選手が抜け出して(点を)入れたりするのが多い。セカンドポストにこぼれてくるボールを押し込むような形が目立ちます。自分のゴールもほとんどそういう感じ。虎視眈々と狙っていくことが肝心ですね」

 そういったスタイルはまさに林の真骨頂。貪欲に泥臭くゴールに突き進んできたからこそ、大阪体育大から2020年にサガン鳥栖入りし、わずか1年半後に東京五輪出場、海外移籍を射止めたのだ。これだけの急激な成長曲線を描く点取り屋はそう多くない。

「僕の場合、大学の時からプロになれるか、なれないかの瀬戸際で、『大卒でサッカー選手になれへんかったら、サッカーができるのもあと1~2年か』という危機感が強かった。有難いことにオファーをいただいて、鳥栖に入ることになった時も『時間がないな』とメチャメチャ思いました。22歳でプロになったので、30歳になるまでに8年しかない。やれることを全部やらないといけないという気持ちになったのは事実です」
 
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