――23節の福島戦でJリーグ記録となる９試合連続ゴールも達成しています。
 
「メディアで報道されましたが、正直そこまで注目された感じはなかったですね。J１であれば『すごい』ってなると思うんですけど、J３での記録だったので。とはいえ、数字として残ったのは事実なので、それに恥じないようなプレーをしていきたいです。個人的にはJ１で記録を塗り替えたいという目標もあるので、J３で満足することなく、いつかその高い目標を達成できるように頑張りたい」
 
――今季、完全移籍へと切り替えて２年目のシーズンを戦ってきたなかで、一番大事にしてきたことはなんですか？
 
「常に強い意識を持ちながらプレーすることですね。サッカー選手として今後もピッチに立ち続けるためには、ある意味、毎試合どれだけ頑張れるかに懸かってくる。そういう意味で、一つひとつの試合が重要になってくる。今季は30ゴール以上取ったからヘラヘラしていて良いのかというと、そうじゃない。常に結果を残さないとステップアップできないと思っていますし、FWとしてはやっぱり結果がすべて。もし来年に結果を残せなかったら、サッカー人生はそこで終わりという覚悟を持って、この先もプレーしていくつもりです」
 
――岸田選手の目覚ましい活躍もありチームは今季、J３昇格１年目ながら快進撃を見せました。ピッチでプレーしながら、大きく膨らんでいくサポーターの熱気を強く感じていたと思います。
 
「町田にいた時もサポーターの熱さに驚かされましたけど、山口のサポーターもそれに負けないくらい情熱的です。ホームゲームには本当にたくさんの人が詰めかけてくれて、JFLから上がってきたばかりのチームを盛り上げてくれるので、ピッチでプレーしている僕たちもすごくやり甲斐を感じています。チームが徐々にステップアップしていけるように頑張らなきゃいけないし、なによりこれだけ応援してくれる県民のみなさんの期待に応えないわけにはいかない」
 
――この熱気を絶やしてはいけませんよね？
 
「もちろんです。僕らはスタジアムに来てもらった人たちに『楽しかった』と感じてもらえるように戦い、盛り上げにひと役買えたらと思っています。個人としては、今年以上に来年、来年以上に再来年というふうに結果を残していきたいです」
 
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プロフィール
きしだ・かずひと／1990年４月３日生まれ、大分県出身。181センチ・71キロ。大分U－18－福岡大－町田－山口。JFL通算36試合・21得点。昨季JFL得点王に輝き、今季もハイペースでゴールを量産する不動のエースストライカー。23節の福島戦、Jリーグ記録となる９試合連続ゴールを記録した。
 
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