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【2014年度Jクラブ経営情報開示】すべてのJ1&J2クラブで、債務超過と3期連続赤字はゼロ。しかし課題はJ3に…

カテゴリ:Jリーグ

石田英恒

2015年05月22日

J1とJ2を合計した営業収益はプラス約50億円に。

J1とJ2は今回初めて、債務超過クラブがゼロに。来季のライセンス交付に向けて、明るい見通しとなった(写真はイメージ)。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 Jリーグは22日、2014年度のJクラブの決算を速報。2014シーズンのJ1、J2、J3に参加した全51クラブのうち、3月決算である柏、磐田、YS横浜を除く48クラブ(1月決算)について、先行して経営情報を開示した。
 
 2014年度の経営情報によると、J1、J2に関して、今回初めて、債務超過クラブがなくなった。また、2014年度で3期連続赤字のクラブもゼロになり、2016シーズンのライセンス交付の審査に向けて、非常に明るい見通しとなった。
 
 この結果について、Jリーグの青影宜典クラブライセンスマネジャーは次のように語っている。
 
「J1、J2は、3年間のライセンス猶予期間中に債務超過を解消することができました。しかし、これがゴールではなく、今後、Jクラブが安定して成長していくためのスタートラインに立ったということだと思っています。今後も、債務超過に陥るクラブがないように各クラブと協力していきたい」
 
 J1とJ2を合計した営業収益では、2013年度比、プラス約50億円となった。営業費用(コスト)も2013年度比で約46億円増えている。当期純利益は、2013年度比、プラス約13億円となった。
 
 クラブライセンスを得るのに必要な、債務超過と3期連続赤字を避けるために、多めの利益を確保し、コストカットを優先したのではという質問に対しては次のように述べた。
 
「確かに、この3年間は、財務基盤が乏しいクラブにとっては、クラブライセンスの財務基準のクリアが最大の経営課題だったと思います。
 
 クラブライセンスを導入した3年前は、ライセンスによって、財務基準が設けられることによって、3期連続赤字、債務超過の回避を図ろうとすると、どうしても縮小均衡になると懸念する声がありました。
 
 しかし、結果としては、売上も増加し、チーム人件費を含めた営業費用も増加したことで、拡大均衡で推移しているといえます」
 
青影クラブライセンスマネジャーはこう語り、Jリーグの拡大均衡型発展の第一歩を記していると分析した。
 
 一方で、問題なのがJ3の決算だ。秋田と鳥取の2クラブが債務超過で、藤枝、琉球が2期連続赤字となっている。J3は今季が猶予の最後の年で、今季の決算で債務超過、3期連続赤字になると、2016シーズンのライセンスが交付されなくなる可能性がある。
 
 また、J1でも、鳥栖が2期連続赤字となっている。仮に2015シーズンの決算が赤字に終わると3期連続赤字になり、財務基準に抵触してしまう。
 
「クラブライセンス事務局としては、現在、問題のある各Jクラブと向き合いながら取り組みを行なっているところです。
 
 J3は、当期純利益に関しては前年度(※10クラブのJFLもしくは地域リーグ時の決算)比マイナスになりましたが、営業利益に関しては、前年に比べて約9億円増えています。J3を立ち上げたことで、クラブの認知度が広がり、スポンサー収入、チケット収入の伸びにつながったと分析しています。
 
 J3は、今シーズンが3年猶予の最後のシーズンですが、なんとか債務超過解消、3期連続赤字回避に向けて取り組んでいきたいと思います」(青影クラブライセンスマネジャー)
 
 債務超過解消、赤字回避をするために、無理やりに利益を出そうと人件費を下げては、魅力あるサッカーはできなくなり、観客は離れていく。健全な財務と魅力あるサッカーのバランスを見ながら、各クラブが努力していく必要があるだろう。
 
 なお、7月には、全51クラブの経営情報が開示される。
 
取材・文:石田英恒(スポーツライター)

J3は秋田と鳥取(写真)が債務超過で、藤枝と琉球が2期連続赤字に。今季が3年猶予の最後のシーズンで、今季の決算で債務超過になると、来季のライセンスが交付されなくなる可能性も。(C)J.LEAGUE PHOTOS

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青影クラブライセンスマネジャーは「結果としては、売上も増加し、チーム人件費を含めた営業費用も増加」と語り、拡大均衡型発展の第一歩を記していると分析。写真:石田英恒

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