代表復帰へ必須。“マルチなMF”への変貌
結局、原口のカタールW杯出場は叶わなかったが、彼の代表キャリアが断たれたわけではない。同じく落選した大迫勇也(神戸)同様、ここから復帰に向けてガムシャラにやっていくしかない。
「自分が現役のうちには代表を目ざし続ける」と原口は以前から語っていたが、その思いは決して変わらない。3年半後の2026年北中米W杯を視野に入れ、個の力を伸ばすことにフォーカスしていく覚悟だ。
そのためにもマルチな仕事のできるMFに変貌しなければならない。日本サッカー協会の反町康治技術委員長も「アルゼンチンにはエンソ・フェルナンデス(チェルシー)やロドリゴ・デ・パウル(アトレティコ・マドリ―)のようにボールを刈り取れる選手が沢山いる。でも今のところ日本は航(遠藤/シュツットガルト)1人だけ。それじゃあ戦えない。攻守両面で仕事のできる選手をもっと増やしていかないといけない」と強調していたが、まさに原口もそういった存在になるのが必須だ。
3年半後、35歳で自身、2度目のW杯を掴もうと思うなら、見る者を驚かせるようなパフォーマンスを披露することが必要不可欠なのである。
「自分が現役のうちには代表を目ざし続ける」と原口は以前から語っていたが、その思いは決して変わらない。3年半後の2026年北中米W杯を視野に入れ、個の力を伸ばすことにフォーカスしていく覚悟だ。
そのためにもマルチな仕事のできるMFに変貌しなければならない。日本サッカー協会の反町康治技術委員長も「アルゼンチンにはエンソ・フェルナンデス(チェルシー)やロドリゴ・デ・パウル(アトレティコ・マドリ―)のようにボールを刈り取れる選手が沢山いる。でも今のところ日本は航(遠藤/シュツットガルト)1人だけ。それじゃあ戦えない。攻守両面で仕事のできる選手をもっと増やしていかないといけない」と強調していたが、まさに原口もそういった存在になるのが必須だ。
3年半後、35歳で自身、2度目のW杯を掴もうと思うなら、見る者を驚かせるようなパフォーマンスを披露することが必要不可欠なのである。
「『全部できないとダメ』というのは航とも話していたこと。どれか1つだけじゃダメって航も理解してるから、常にトライして、全てのことが平均的にできる選手になったと思う。彼を1週間、近くで見ていて、やっぱり違うなと痛感しましたね。いい選手は後輩とか先輩とか関係ないんで」
そうやって年齢に関係なく、いいものはいいと認め、学ぶ姿勢を持てるのが、原口の潔さ。人間的な器とも言えるだろう。かつてはヤンチャなイメージもあったが、30代に突入し、大きな挫折を経験したこの男はとにかく真摯にサッカーに向き合っている。
このひたむきな姿勢があれば、年齢という壁はきっと乗り越えられる。カタールで異彩を放ったルカ・モドリッチ(レアル・マドリー)が37歳だったのだから、やってやれないことはないはずだ。
「彼は20歳の時から上手かったからね(苦笑)。ただ、とにかく歳は関係ないし、本当に自分次第だから。カタールW杯に落ちたのは過去のこと。今さらそこには興味はない。もちろん代表には戻りたいですよ。森保さんに言うとしたら『パフォーマンスが上がったら呼んでください』ということだけ。全てはそこだと思います」
毅然と前を向く原口。そういうマインドであれば、いつか必ずチャンスは訪れるはず。そう信じて突き進んでいくべきだ。今、彼がやるべきテーマは至ってシンプルなのである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【動画】身体を張ってピンチを阻止! リーグ戦で新天地デビューを飾った原口元気。シュツットガルト対ブレーメンのハイライト
そうやって年齢に関係なく、いいものはいいと認め、学ぶ姿勢を持てるのが、原口の潔さ。人間的な器とも言えるだろう。かつてはヤンチャなイメージもあったが、30代に突入し、大きな挫折を経験したこの男はとにかく真摯にサッカーに向き合っている。
このひたむきな姿勢があれば、年齢という壁はきっと乗り越えられる。カタールで異彩を放ったルカ・モドリッチ(レアル・マドリー)が37歳だったのだから、やってやれないことはないはずだ。
「彼は20歳の時から上手かったからね(苦笑)。ただ、とにかく歳は関係ないし、本当に自分次第だから。カタールW杯に落ちたのは過去のこと。今さらそこには興味はない。もちろん代表には戻りたいですよ。森保さんに言うとしたら『パフォーマンスが上がったら呼んでください』ということだけ。全てはそこだと思います」
毅然と前を向く原口。そういうマインドであれば、いつか必ずチャンスは訪れるはず。そう信じて突き進んでいくべきだ。今、彼がやるべきテーマは至ってシンプルなのである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【動画】身体を張ってピンチを阻止! リーグ戦で新天地デビューを飾った原口元気。シュツットガルト対ブレーメンのハイライト