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愚直に自分と向き合い続けた日々。着実に成長を遂げ、プロ3年目でA代表に辿り着く【パリの灯は見えたか|vol.1細谷真大】

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希

2023年02月07日

練習でも“100%”の信念を貫く

昨季は33試合に出場して8得点。クラブでは3人目となるベストヤングプレーヤー賞を受賞した。写真:滝川敏之

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 その一方で心が折れそうにもなっていた。とりわけ、当時のオルンガには度肝を抜かれた。細谷が初めて顔を合わせた19年シーズンで、J2最終節の京都戦では8得点を奪うなど、30試合で27ゴールを挙げた。そんなオルンガを見て、18歳の少年が挫折したとしても不思議ではないだろう。しかし、細谷は自分と向き合って、懸命に食らいついた。そのスタンスはプロ1年目を迎えてからも変わらない。

「メンバーに入らず、ベンチ外の練習で自分はそこから成長できるものがたくさんあった。1年目は本当に自分の課題と向き合って、やれたと思っています。特に守備の強度や、裏への飛び出しの回数はこだわってやっていた」

 コーチ陣に何か特別な指導をしてもらったわけではない。愚直に自分と向き合う――。リーグ戦は2試合しか出場機会を得られなかったが、スタッフの助言を素直に聞き、地道に積み重ねることで自分のものにしていった。

「練習で本当に100%やっていれば見てくれている」という信念を貫くと、2年目はコンスタントに出場機会を得る。ネルシーニョ監督からの寵愛を受け、28試合に出場し3ゴールをマークして飛躍を遂げるのだ。
 
 指揮官も「真大はパーソナリティがあって、チームのために戦える選手」と賛辞を送るなど、期待に少なからず応えていたのは確かだった。しかし、細谷の想いは少し異なる。「出場試合数は1年目をはるかに超えられたので良かった」と言いつつも、「決めるべきところで決めないといけなかった。チームとして勝てばという想いがかなりあった」と唇を噛んだ。

 そのスタンスを変える気はなかった。「まずはチームのために」。フォア・ザ・チームに徹しながら、いかにゴールを決め切れるか。そうした経験を経て、迎えたプロ3年目の昨シーズンは開幕からレギュラーとしてプレーすると、ストライカーとしての才覚が徐々に磨かれて結果に表われてくる。

 最終的に33試合で8得点。出場時間はチーム5位の2384分を記録し、クラブでは酒井宏樹(現・浦和)、中山雄太(現・ハダースフィールド)に続くベストヤングプレーヤー賞を受賞した。「自分が決めていれば、もっと上の順位にいたかもしれない。決めないといけない試合は結構あったので、そういう意味では本当に自分の責任」と反省の弁を口にしたが、裏への抜け出しはもちろん、ゴール前のポジショニングが洗練され、泥臭くゴールを決め切る姿勢も高まったのは事実。だからこそ、結果に結び付いたのだ。

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