ウニオンでは仕事量の少なさに危惧
「たぶん、この出来でウニオンでやってたら、勝手に勝ってた。今日のシュツットガルトは球際でも勝っていたし、ミスも少なかったし、シュート数も倍近く打っているから。それでも勝ててない。結局、ウニオンが何で勝つかって言ったら、決め手のある選手がいるから。ブレーメンもそうでしたよね。自分もハードワークしたけど、チームの勝利につなげられないのは悔しいですね」と、原口は新天地最初のリーグ戦で厳しい現実に直面した様子だ。
それでも、彼は「でも楽しい」と何度も繰り返した。それは一体、なぜなのか。31歳は電撃移籍に至った本音を打ち明けた。
「ここでは、たくさんボールに触れますし。ウニオンでは高い位置を取りつつ、セカンドボールを拾ってっていうのが主な仕事だったんで、いわゆる『自分の仕事量』が少なかった。そこは個人的にすごく危惧していたところでした。
それでも、彼は「でも楽しい」と何度も繰り返した。それは一体、なぜなのか。31歳は電撃移籍に至った本音を打ち明けた。
「ここでは、たくさんボールに触れますし。ウニオンでは高い位置を取りつつ、セカンドボールを拾ってっていうのが主な仕事だったんで、いわゆる『自分の仕事量』が少なかった。そこは個人的にすごく危惧していたところでした。
だから、僕はやりがいを求めて、ここに来た。正直言って、キャリア的には来る必要はなかったと思います。ウニオンもビックリしていたし、何度も止められました。でも自分が監督とGMに話して説明して、理解してもらって移籍してきた。ウニオンにも感謝だし、チャンスをくれたシュツットガルトにも感謝なので。今、苦しいですけど、楽しみながらレベルアップして、チームをよくしていきたいな」
彼の言うように、目下、リーグで2位につけるウニオンに残っていたほうが、より高いキャリアを描ける可能性があったのは確かだろう。ウニオンはここからELの決勝トーナメントに参戦するし、来季のCL出場権獲得も濃厚だ。熾烈なポジション争いにさらされ、コンスタントに出場できないことも多かったが、誰かが怪我をすれば恒常的にレギュラーという状況も考えられた。
その恵まれた状況を棒に振ってまで、2部降格危機のシュツットガルトでやりたかったのは、ズバリ、個の能力を引き上げること。特に遠藤の爆発的な成長曲線を目の当たりにしたことで、「自分は環境を変えたほうがいい」と確信したというのだ。
彼の言うように、目下、リーグで2位につけるウニオンに残っていたほうが、より高いキャリアを描ける可能性があったのは確かだろう。ウニオンはここからELの決勝トーナメントに参戦するし、来季のCL出場権獲得も濃厚だ。熾烈なポジション争いにさらされ、コンスタントに出場できないことも多かったが、誰かが怪我をすれば恒常的にレギュラーという状況も考えられた。
その恵まれた状況を棒に振ってまで、2部降格危機のシュツットガルトでやりたかったのは、ズバリ、個の能力を引き上げること。特に遠藤の爆発的な成長曲線を目の当たりにしたことで、「自分は環境を変えたほうがいい」と確信したというのだ。