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森保監督“続投”の期待と不安――わずかな期間で全てを分析・検証できたのか。悲願のW杯8強へ課題山積

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年12月29日

20年以上にわたって指摘され続けている問題

確固たる得点源の台頭は必須。上田(写真)や町野らポテンシャルを秘めたストライカーたちのさらなる成長に期待したい。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 そのうえで、反町康治技術委員長から「攻撃能力の高いセンターフォワードの発掘に力を入れないといけない。攻撃に違いを作れる選手もまだまだ多くない。ドイツ・スペインには受動的なサッカーをせざるを得なかったが、今後はもっと能動的なサッカーを目ざす。そこに力を注いでもらいたい」と注文を受けた課題にも取り組まなければいけない。

 特にFWに関しては、日本が98年フランスW杯に初出場してから20年以上にわたって指摘され続けている問題。2016~2021年にかけては大迫勇也(神戸)が1つの解決策になっていたが、現在はそういう確固たる存在が不在と言える。

 カタールW杯のグループステージ2節のコスタリカ戦で結果を出せなかった上田綺世(サークル・ブルージュ)、本大会では出番なしに終わった町野修斗(湘南)ら20代前半のFW陣の成長は必須。森保監督には彼らを良い方向へ導いてもらう必要があるだろう。
 
 課題を解決しつつ、W杯8強という結果を残すのは本当に大変な作業だ。過去4年間を見ても、2019年アジアカップ準優勝、東京五輪4位、今回のラウンド16敗退と森保監督は大舞台でことごとく目標をクリアできていない。W杯最終予選序盤の大苦戦も含め、苦しんできたのは間違いない。

 PK戦の末に敗れた5日のクロアチア戦から3週間程度という短時間で、過去の全てを分析・検証できたのかどうか分からない。が、3月の新体制発足時にはあらゆる課題を洗い出し、一から取り組める環境を作っておくことが肝心だ。森保監督自身の欧州での勉強の必要性も指摘されているが、やるべきことは本当にたくさんある。

 ドイツ・スペインに勝ったからといって、全てがOKというわけではない。そこだけは今一度、再認識したうえで、覚悟を持って新たなスタートを切ってほしいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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