ミランが「自滅」のスコアレスドロー。途中出場の本田は攻守で一度ずつ明確な貢献

カテゴリ:メガクラブ

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2015年11月08日

ミランはほとんど「自滅」と言える内容だ。

5試合連続の途中出場となった本田。攻守で一度ずつ分かりやすい仕事をして、過去4試合と比べれば貢献度が高かった。(C)Alberto LINGRIA

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試合終了間際の93分、ロングカンターからチェルチがシュートを放つも、惜しくも枠を捉えられなかった。ミランにとっては悔やまれる一撃に。(C)Alberto LINGRIA

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 ミランは前節のラツィオ戦と打って変わり、再び勝てない時期のチグハグなパフォーマンスに終始。16歳の超逸材ドンナルンマの3つのビッグセーブがなければ、勝点1すら奪えていなかっただろう。
 
 全体が間延びしているため、ビルドアップがまったく機能せず、組み立てのボールを奪われてショートカウンターを食らうシーンの繰り返し。アタランタの前線からのプレスが機能していたのは事実ながら、そもそもの戦力差を考えれば完全に「自滅」と言える内容だった。
 
 メクセスとバッカが審判への抗議でイエローカードを食らい、さらに87分には判定に悪態を付いたミハイロビッチ監督も退席処分と、思い通りにいかない展開にチーム全体がイライラを募らせていた印象だ。
 
 5試合連続で途中出場となった本田は、全体的にはなかなかボールに絡めず。ボールを受けても判断が遅くロストするお馴染みのシーンが、3回ほどあった。
 
 ただ、83分には全力疾走で最終ラインに戻って大ピンチを防いだうえ、94分には自陣で巧みなワンタッチパスを見せて速攻の起点になった。
 
 もちろん、過去4試合のように「時間稼ぎ」や「守備固め」のためではなく、1点が欲しかったこの日は攻撃面の貢献が期待されての投入。その意味ではゴールやアシストはもとより、チャンスに絡んだのがたった1回というのは物足りない。
 
 しかし、攻守で一度ずつ分かりやすい仕事をしたのも事実。ほとんど何もできずに終わった過去4試合と比較すれば、最低限の貢献は見せた。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
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