もっとも地味な選手が決めた、もっとも価値のあるゴール。
■ポイント2
不測の事態が両チームにもたらしたプラス
両チームにとって攻撃の組み立ての局面で鍵を握る2人が、序盤で負傷退場する。ヴェッラッティとマルセロだ。しかしこの想定外の事態に、交代で入ったそれぞれの選手が素晴らしい活躍を見せた。
ヴェッラッティの代役ラビオは、中盤で軽快にパスを繋ぎ、惜しいシュートも放つなど難なくリズムに乗る。
中盤中央のエリアでパリSGがモドリッチ、クロース、カゼミーロの3人を凌駕できたのは、ヴェッラッティの穴を十分に埋めたラビオットの貢献が大きい。
T・モッタのシンプルなパスゲームはリズムを作り、右ウイングのディ・マリアは右から中央に流れ、R・マドリー時代のようなインサイドハーフ的なプレーで中盤をサポート。サイドバックも積極的に攻撃参加し、ピッチ幅を広く使った攻撃を見せた。
パリSGの完成度は非常に高かっただけに、敗戦には納得がいかないはず。
ただ、カバーニらが手にした、決めるべきチャンスをモノにできなかったことも事実だ。
■ポイント3
ナチョの不思議
試合を決めたのは、マルセロに代わって入ったマドリーのナチョだ。
マルセロはロナウドと並び、現マドリーで唯一、純粋な交代要員がいない選手。ナチョは右利きで、左サイドに置かれる不安もあった。
しかし、たったひとつのプレーで勝点3を呼び寄せている。
35分、クロースの中央からのシュートがT・シウバに当たって高く上がったところを、左サイドを疾走しシュート。中途半端な飛び出しをした敵GKトラップと入れ替わるかのようにゴールに吸い込まれていった。
スター軍団マドリーの中で、いかにも地味なナチョが注目を浴びることはない。しかし不測の事態が重なり、この日の主役の座が転がり込んだ。
勝利と、決勝トーナメント進出を呼び込んだ貴重な1ゴール。もっとも地味な選手が決めた、もっとも価値のあるゴールだった。
文:豊福晋
不測の事態が両チームにもたらしたプラス
両チームにとって攻撃の組み立ての局面で鍵を握る2人が、序盤で負傷退場する。ヴェッラッティとマルセロだ。しかしこの想定外の事態に、交代で入ったそれぞれの選手が素晴らしい活躍を見せた。
ヴェッラッティの代役ラビオは、中盤で軽快にパスを繋ぎ、惜しいシュートも放つなど難なくリズムに乗る。
中盤中央のエリアでパリSGがモドリッチ、クロース、カゼミーロの3人を凌駕できたのは、ヴェッラッティの穴を十分に埋めたラビオットの貢献が大きい。
T・モッタのシンプルなパスゲームはリズムを作り、右ウイングのディ・マリアは右から中央に流れ、R・マドリー時代のようなインサイドハーフ的なプレーで中盤をサポート。サイドバックも積極的に攻撃参加し、ピッチ幅を広く使った攻撃を見せた。
パリSGの完成度は非常に高かっただけに、敗戦には納得がいかないはず。
ただ、カバーニらが手にした、決めるべきチャンスをモノにできなかったことも事実だ。
■ポイント3
ナチョの不思議
試合を決めたのは、マルセロに代わって入ったマドリーのナチョだ。
マルセロはロナウドと並び、現マドリーで唯一、純粋な交代要員がいない選手。ナチョは右利きで、左サイドに置かれる不安もあった。
しかし、たったひとつのプレーで勝点3を呼び寄せている。
35分、クロースの中央からのシュートがT・シウバに当たって高く上がったところを、左サイドを疾走しシュート。中途半端な飛び出しをした敵GKトラップと入れ替わるかのようにゴールに吸い込まれていった。
スター軍団マドリーの中で、いかにも地味なナチョが注目を浴びることはない。しかし不測の事態が重なり、この日の主役の座が転がり込んだ。
勝利と、決勝トーナメント進出を呼び込んだ貴重な1ゴール。もっとも地味な選手が決めた、もっとも価値のあるゴールだった。
文:豊福晋