雷雨により中止、順延と異例の展開となった決勝を制し、史上最多41回目の全国へ。
期待どおり、アタッカー陣がバリエーションある攻撃を仕掛けられるようになった。とりわけ両サイドは破壊力抜群。右は「ボールをしっかりと奪ってくれるし、奪ってからもトップギアで前に出てくれる」と小林監督が目を細めたように、青山が持ち前の運動量を駆使して、激しいアップダウンを繰り返し、起点を作り出す。左はSBの高橋渓允が、スピードと突破力を駆使し、果敢に上がって来ることで、加賀谷が中に入って勝負できるようになった。
今夏のインターハイでは、予選こそ制したものの、本戦では初戦で岐阜工に1-3で敗れた。「守備面をもっと向上させないといけない」と、小林監督はCBだった石川巧を右SBに、右SBだった東海林翔をCBにコンバートした。
秋田県予選では高い連動性を見せた。決勝の西目戦では、前半30分11秒で激しい雷雨と風により試合中止になるというアクシデントが起こり、翌々日の10月26日に30分11秒から試合が再開されるという、異例の展開となったが、再開後も冷静にプレーした。
後半は相手にペースを譲ることなく、青山のラストパスから菅原晟が決勝ゴールを決め、史上最多となる選手権出場を果たした。
「秋田商という伝統あるチームで、これまで引き継がれてきたものを守りながらも、自分のやりたいことを出す。あまり意識しすぎると、自分のやりたいことが出せなくなるので、あくまで今いる選手たちの長所を活かすサッカーをぶれずにやっていきたい」
親友である長谷川前監督からの思いを引き継ぎながら、就任2年目の小林監督の信念が全国で花開くように。攻撃的なスタイルを携えて41回目の全国に挑む。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
今夏のインターハイでは、予選こそ制したものの、本戦では初戦で岐阜工に1-3で敗れた。「守備面をもっと向上させないといけない」と、小林監督はCBだった石川巧を右SBに、右SBだった東海林翔をCBにコンバートした。
秋田県予選では高い連動性を見せた。決勝の西目戦では、前半30分11秒で激しい雷雨と風により試合中止になるというアクシデントが起こり、翌々日の10月26日に30分11秒から試合が再開されるという、異例の展開となったが、再開後も冷静にプレーした。
後半は相手にペースを譲ることなく、青山のラストパスから菅原晟が決勝ゴールを決め、史上最多となる選手権出場を果たした。
「秋田商という伝統あるチームで、これまで引き継がれてきたものを守りながらも、自分のやりたいことを出す。あまり意識しすぎると、自分のやりたいことが出せなくなるので、あくまで今いる選手たちの長所を活かすサッカーをぶれずにやっていきたい」
親友である長谷川前監督からの思いを引き継ぎながら、就任2年目の小林監督の信念が全国で花開くように。攻撃的なスタイルを携えて41回目の全国に挑む。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)