三笘や伊東が身体を張り、権田がセーブ
日本は62分、前半から精力的な守備をしていた前田に代えて、フレッシュな浅野拓磨を入れて、プレスの強度を維持しながらカウンターの脅威を高めた。
浅野は堂安、伊東、三笘とともに縦の推進力を出すことで、スペインのラインを下げる働きをしたのは大きい。おそらく前田と浅野は2人で90分というプランだったのだろう。
ただ、日本は前半だけで3バックの板倉滉、谷口彰悟、吉田麻也の3人がイエローをもらっていた。ペドリとガビにそれぞれ入れ替わられた板倉と谷口はともかく、吉田のファウルは不可解だった。
どうであれ、CB3人にイエローが出たことで、冨安健洋をどう出すか森保監督も悩んだようだ。
森保監督は「3人のセンターバックがイエローをもらっていたので、どこまで我慢すべきか、もしかして退場者が出るなかでの決断は難しかった」と語る。
しかし、スペインが左サイドに攻撃的なSBのジョルディ・アルバと20歳のアンス・ファティを2枚替えで投入しようとしているのを確認して、右ウイングバックで冨安を起用することを決断した。
鎌田がアウトしたことに伴い、伊東は左のシャドーになった。非常に効いていたのが冨安で、A・ファティに何もさせず、試合から消しながら、前に出てくるジョルディを堂安と協力しながら抑えた。
浅野は堂安、伊東、三笘とともに縦の推進力を出すことで、スペインのラインを下げる働きをしたのは大きい。おそらく前田と浅野は2人で90分というプランだったのだろう。
ただ、日本は前半だけで3バックの板倉滉、谷口彰悟、吉田麻也の3人がイエローをもらっていた。ペドリとガビにそれぞれ入れ替わられた板倉と谷口はともかく、吉田のファウルは不可解だった。
どうであれ、CB3人にイエローが出たことで、冨安健洋をどう出すか森保監督も悩んだようだ。
森保監督は「3人のセンターバックがイエローをもらっていたので、どこまで我慢すべきか、もしかして退場者が出るなかでの決断は難しかった」と語る。
しかし、スペインが左サイドに攻撃的なSBのジョルディ・アルバと20歳のアンス・ファティを2枚替えで投入しようとしているのを確認して、右ウイングバックで冨安を起用することを決断した。
鎌田がアウトしたことに伴い、伊東は左のシャドーになった。非常に効いていたのが冨安で、A・ファティに何もさせず、試合から消しながら、前に出てくるジョルディを堂安と協力しながら抑えた。
スペインは左の翼をもがれた状態になった。冨安という強力な守備のカードをベンチに置いていたアドバンテージもあるが、この交代策は森保監督の“神采配”と言える。
同サイドをほぼ無力化されたスペインは攻撃が右サイドに偏った。アセンシオが右に流れたところから左足で何度も狙ってきた。東京五輪の悪夢のゴールを思い出させる雰囲気はあったが、三笘や伊東が身体を張り、シュートも権田修一がセーブした。
終盤には負傷明けで心配された遠藤航が、殊勲のゴールを決めた田中碧に代わってバイタルエリアを守り抜き、試合をクローズした。
伝統的なプレーモデルのなかでディテールを突き詰めるL・エンリケ監督に比べて、森保監督のほうが柔軟な発想でカードを切りやすいということがあるにしても、選手たちが期待に応えたことを含めて、5枚の交代カード全てで効果を出した森保監督に軍配が上がったと言える。
取材・文●河治良幸
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同サイドをほぼ無力化されたスペインは攻撃が右サイドに偏った。アセンシオが右に流れたところから左足で何度も狙ってきた。東京五輪の悪夢のゴールを思い出させる雰囲気はあったが、三笘や伊東が身体を張り、シュートも権田修一がセーブした。
終盤には負傷明けで心配された遠藤航が、殊勲のゴールを決めた田中碧に代わってバイタルエリアを守り抜き、試合をクローズした。
伝統的なプレーモデルのなかでディテールを突き詰めるL・エンリケ監督に比べて、森保監督のほうが柔軟な発想でカードを切りやすいということがあるにしても、選手たちが期待に応えたことを含めて、5枚の交代カード全てで効果を出した森保監督に軍配が上がったと言える。
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