• トップ
  • ニュース一覧
  • 【U-22日本代表】遅れてきた“ニューフェイス”――川辺駿が描くレギュラー奪取への青写真

【U-22日本代表】遅れてきた“ニューフェイス”――川辺駿が描くレギュラー奪取への青写真

カテゴリ:日本代表

小田智史(サッカーダイジェスト)

2015年10月28日

「ずっとここ(U-22代表)に来たかった。もっとクオリティを発揮しないといけない」

積極的なコミュニケーションが実り、初招集の京都合宿に比べてスムーズにプレーできたと話す。“自分の意志”を持っている点も好印象を受けた。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 もっとも、チームコンセプトは大事にしつつも、時には柔軟な対応も必要だと理解している。特に、U-22代表は福岡大戦を含めた直近の実戦3試合でわずか1点しか取れていないだけに、“固定概念”に縛られるつもりはないようだ。
 
「チームのやり方はあるけど、最後のペナ付近では自分の判断とアイデア次第だと思う。シュートを打てるならシュートが一番だし、キックフェイントをして相手が食いついてきたらDFの後ろに走った選手を使うとか。選手の組み合わせでいろいろ持ち味を出せればいいし、最後の部分ではもっと自分たちが好きなようにプレーしてもいいと思う。
 
 僕自身に関して言えば、ルックアップした時にどれだけ周りが反応してくれるかが、点を取れるかどうかのポイントだと思う。いろんな人が反応すればそのぶん、パスコースが生まれて、選択肢が広がるので。自分から『ここに来い』というパスを練習からどんどん出していければ、周りともどんどん合っていくかなと」
 
 ボランチのポジションはキャプテンの遠藤を筆頭に、大島(福岡大戦は登録外)、喜田、原川、井手口らタレントが揃っており、リオ五輪アジア最終予選のメンバー入りは熾烈を極める。とはいえ、ようやく掴んだアピールのチャンスを無駄にする気は毛頭ない。
 
「ずっとここ(U-22代表)に来たかった。でも、自分はまだ2回目でアピールが必要な立場。ボールを多く触るポジションだからこそ、もっとクオリティを発揮しないといけないし、それができればこのチームの中心になれると思う」
 
 力強い口調と明確なビジョン、なにより“自分の意志”を持っている川辺は、「大人しい」と言われるチームの起爆剤となり得る。遅れてきた新戦力のアピールはまだまだ続く。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
PROFILE
かわべ・はやお/1995年9月8日生まれ、広島県出身。178センチ・70キロ。広島高陽FC―広島Jrユース―広島ユース―広島―磐田。今季通算29試合・2得点、J1通算4試合・0得点、J2通算29試合・2得点(38節終了時)。高い技術を巧みに操り、パスで局面を打開する。14年には関根貴大らとともに中心選手としてU-19アジア選手権を戦った。
【関連記事】
【U-22日本代表】期待の新戦力・関根が躍動も、福岡大に無念のスコアレスドロー
【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「ミハイロビッチ監督を簡単には切れない事情」
【韓国メディアの視点】株価急上昇のFCソウル・高萩洋次郎に「(韓国代表)キ・ソンヨンと比べても遜色ない」の評価
現地紙コラムニストが綴る――武藤嘉紀のブンデス挑戦記「苦闘する武藤。危機的状況のチームの中で」
【岩本輝雄のJ1ぶった斬り】横浜の“勝利の方程式”と、リズムを狂わせた中野と、不可解なレフェリング

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2026年1月号
    12月12日(金)発売
    [特集]
    9年ぶりのJリーグ制覇
    鹿島アントラーズ
    鬼木体制で果たした「王座への帰還」
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年12月18日号
    12月4日(木)発売
    [特集]
    25-26 欧州リーグ前半戦レビュー
    冬の通信簿
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 第104回大会 選手名鑑
    12月10日発売
    高校サッカーダイジェストVol.43
    第104回全国高校サッカー選手権大会
    選手権名鑑
    出場48チーム
    1440選手の顔写真&プロフィールを徹底網羅!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ