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【湘南】「さらに上へ行くには、まだ曺貴裁の力が必要だ!」。気になる来季去就、サポーターのメッセージに指揮官が伝えた想いとは?

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2015年10月25日

残留を呼びかける横断幕。“ひと言”限定で曺監督がマイクを託される。

ピッチ内外でチームをまとめる永木は、残り2試合を「しっかり勝って帰ってきます」と語った。写真:サッカーダイジェスト

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『湘南の宝 永木亮太』
 
『湘南から世界へ 遠藤航』
 
 そして――。
 
『湘南がさらに上へ行くには、まだ曺貴栽の力が必要だ』
 
 実際、眞壁会長のあとにマイクを持った永木は、ひと言に力を込めた。
 
「あと2試合残っています。しっかり勝って帰ってきます!」
 
 続いて曺監督がマイクを握る。
 
「来年も頑張りましょう」
 
 指揮官が語ったのも、そのひと言だけだった。
 
 その言葉に込めた想いとは、果たして――。
 
 残留宣言か!? 
 
 会場のBMWスタジアムを一周した後も、湘南サポーターからの“曺貴栽コール”が続いた。その声援に応え指揮官もゴール裏に行って、深く頭を下げた。
 
 湘南は5年間指揮を執ってきた曺監督に続投のオファーを提示し、今後細部を詰めていくものと見られる。一方、他クラブが曺監督の手腕を評価しているのも事実だ。
 
 Jリーグでは下交渉(話し合い)はしつつも、監督とクラブが正式契約を結ぶのは11~12月が一般的である。とはいえ、湘南サポーターがひとつになって残留の想いを訴えられるのは、今回しかなく、10月ホーム最終戦による弊害が出ていたと言える。
 
 基本的には、サポーターも「来年も頑張りましょう」という指揮官の言葉を信じて、状況を見守るしかない形だ。
 
 やはり過去に例のない10月のホーム最終戦は不自然でならない。
 
 まだ2試合“も”あるという現場のコーチ陣と選手の想いと、ホーム最終戦を盛り上げたいというスタッフやサポーターの想いの間に、微妙な温度差が漂っていた。もちろん、今回の日程に関し、湘南サイドになんの罪もない。
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