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【松本】今季を象徴するような逆転負け――奇跡を起こさない限り、残留は夢物語でしかない

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2015年10月24日

崖っぷちでどこまであがいて見せられるか。

オビナのPKで先制するまでの流れは良かった。問題はその後。脆弱な攻撃力が守備にも悪影響を及ぼし、鳥栖の圧力の前に屈した。写真:徳原隆元

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 攻撃にせよ、守備にせよ、力がない、と言えば、そうなのかもしれない。それを補うためのなにか――例えば、状況に応じたゲーム運びができるかと言えば、その点でも力不足は否めない。喜山は「うちは、ゲームコントロールという考えはあまり持てないチーム。どちらかというと、最後まで走り切るスタイル」と言い切る一方で、「もちろんそれだけでは……というのは分かっているんですけど」というジレンマを抱えたまま、背番号11はこの日も戦っていた。
 
 逆転負けを喫した鳥栖戦は、良くも悪くも、今季を象徴するゲームだった。
 
“90分間フルパワー”を掲げて、アグレッシブな姿勢で試合に入り、ゼロで凌いで、少ないチャンスをモノにする。しかし、どこかで集中を切らし、隙を与え、ガス欠を起こし、「立て続けに失点して、逆転される」(田中)。
 
 今季のホーム最終戦で、意地を見せることができなかった。その悔しさは選手たちが誰よりも痛感しているのは間違いないが、これで終わったわけではない。チームの底力が試されるシチュエーションがまだ続いているのは、決して悪いことではない。
 
「難しい状況ではありますけど、切り替えてやるしかない。落ち込んでいても、しょうがない」(岩間)
 
「もう本当に、(次の神戸戦は)できるだけ多く点を取って、勝つしかないんで。今日勝っていれば流れも変わったと思うけど、もう終わったこと。前を向いてやっていきたい」(喜山)
 
 崖っぷちに立たされたチームが、どこまであがいて見せられるか。どんな結果になろうとも、最後まで松本らしさを貫き、未来につながる戦いを見せてほしい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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