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【日本代表26の肖像|上田綺世】2019年コパ・アメリカの代表デビューから3年半。満を持してカタールW杯のエースに躍り出る

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年11月21日

「自分はFWなんで本質は点を取ること」

上田はベルギーへ移籍当初こそ苦しんだものの、9月以降の2か月間で6ゴールを記録した。(C)Getty Images

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「(Jリーグで)20点取って得点王になったとしても、ワールドカップに出られるわけではない。海外でも活躍できるクオリティがないと活躍できない」とキッパリ断言。カタールW杯が遠のくリスクも覚悟して、新たな環境に飛び込む決意を固めたのである。

 とはいえ、上田のように味方との連係・連動で活かされるタイプのFWが、異国ですぐ結果を出すのは難しい。屈強で大柄なDFとの駆け引きも含め、適応にやや時間を要し、本人も最初の壁にぶつかった。

「まだ模索している段階。環境とかサッカーのスタイルに順応していくところにトライしていますし、まだ自分が何かを勝ち取れたかを言えるわけではない」と9月の欧州遠征時にも難しさを吐露していた。

 それでも「言葉も通じず、環境も強度も全く違うなかでプレーすることは、自分にとってかなりの経験値になっていると思います」と非常に前向きで、鹿島時代より強いギラギラ感を押し出した。
 
 飽くなき向上心が結実し始めたのは、それ以降。11月までの2か月間で6ゴールを固め取りし、今回の26人枠にも滑り込み。今大会では重要な役割を託されそうだ。

「ベルギーで調子が良いから、こっちでも同じようにできるとは僕は考えていません。違うチームに入って違うポジションをやるということで、プレー自体も別のものになると思うんです。

 ただ、高強度のなかで出せるパフォーマンスは、日本にいた時より少なからず上がっている。そのうえで、自分の特長をチームの戦術に乗っけられたらいいのかな」とドーハ合流直後に語っていたが、カナダ戦でその一端が垣間見えただけに、本番への期待は高まる一方だ。

「自分はFWなんで本質は点を取ること。そこは絶対にやっていきたい。チャンスは逃さないようにしたいし、動き出しの武器も出したい。そこはもしかしたら戦術やセオリーを破っても、出すタイミングが出てくるのかなと思います」

 力を込める上田には、このタイミングで一気に抜け出しそうな勢いがある。

 鹿島の偉大な先輩・柳沢敦や小笠原満男に「今まで見てきた選手の中で、一番ヘディングが上手い選手」と評された強みも活かしつつ、彼には必ずW杯でゴールを奪ってほしいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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