• トップ
  • ニュース一覧
  • 【日本代表 26の肖像|田中碧】ドイツ2部で愚直に自己研鑽。24歳の努力家がカタールで輝く可能性は大いにある

【日本代表 26の肖像|田中碧】ドイツ2部で愚直に自己研鑽。24歳の努力家がカタールで輝く可能性は大いにある

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年11月13日

ドイツ2部で1年半プレーしてきた成果を出せるはず

デュッセルドルフでは定位置を確保している。(C)Getty Images

画像を見る

 翌20年は川崎のJ1制覇の原動力となり、21年夏にはデュッセルドルフ移籍と東京五輪参戦の両方を射止める。とりわけ、東京五輪では遠藤との鉄板ボランチコンビでチームを力強くけん引。惜しくもメダルは逃したものの、彼の頭脳的な位置取りやゲームコントロールは大いに光った。

 この働きを森保一監督も認め、W杯アジア最終予選の序盤で3戦2敗と絶体絶命の危機に瀕したタイミングで田中をA代表に招集。遠藤、守田との3ボランチに抜擢したのだ。彼らの連動性と巧みな位置取りはチームに安定感をもたらし、好守のバランスが劇的に改善された。

 そこから日本は右肩上がりの軌跡を描き、7大会連続7回目のW杯出場を果たす。田中の急成長なくして、この結果はあり得なかったといっても過言ではない。

 その後も代表の中心的存在と位置づけられていたが、冒頭の9月シリーズから森保監督が基本布陣を4-2-3-1にシフトしたことで、田中はボランチの3番手にやや序列を下げた格好だ。2部のデュッセルドルフでプレーしていることもその一因かもしれない。
 
 それでも、個々のバトルや激しいボールの奪い合いが中心のドイツ2部で1年半プレーしたことで、逞しさを増したのは事実。ドイツやスペインといった強敵と対峙するW杯になれば、川崎時代のような華麗なパスワークだけでは対抗できない。ドイツ2部で愚直に自己研鑽を図ってきた成果を出せるはずだ。

 川崎アカデミー時代の恩師・髙﨑康嗣氏も「碧はプロになってから人の倍以上の時間をサッカーに捧げ、今の立場を掴んだ。ワールドカップに出るにしても、26年大会だろうと思っていたのに、4年を前倒しした。その集中力は凄まじいものがあります」と太鼓判を押した。

 類稀な戦術眼を備える24歳の努力家がカタールで輝く可能性は、大いにあるはずだ。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

【W杯PHOTO】久保は私服で登場!普段は見れないスタイルでカタール入りする日本代表選手を特集!

【W杯PHOTO】チーム始動から2日目も7選手でハードにトレーニングを行った日本代表!

【PHOTO】ついに決定!カタール・ワールドカップに挑む日本代表26人を一挙紹介!

【動画】ドーハ発! スーパーサイヤ人・長友佑都が大ハッスル!シュート練習では強烈弾も
【関連記事】
「狂気の沙汰だ」クロップ監督がW杯メンバー落選に唖然とした選手は?「外すなんて、どれだけ才能に溢れたチームなんだ」
「大迫はなんで入ってないんでしょうか」反響を呼んだ内田篤人の森保監督への“直球質問”にはカットされた部分があった!「いきなり言わないよ、頭おかしいでしょ」
【出場校一覧】第101回選手権|全都道府県の代表校を一挙にチェック!
「疑いのないMOM。中盤のマエストロ」圧巻2アシストの旗手怜央を現地激賞!「どうしてモリヤスがW杯に連れてい行かないのか不思議」
「ウエダは日系クラブにも容赦がない」今季7点目でチームを勝利に導いた上田綺世を、地元紙が絶賛「同胞を鮮やかに打ち破る」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ