シュミットは「悔しいですけど、ワールドカップで点を決めてくれれば良い」
STVV戦で縦横無尽にピッチの中を走ってプレーに関与し続けている姿を見ると、開幕当初の連係の無さが嘘のようだ。
「僕の中身は変わってないです。自分が表現したいことをいま出来ているのは、自分を知ってもらったからこそ。僕はそれを頭(=開幕)からやり続けていた」
つまり、変わったのは上田ではなく周囲ということ。ちなみに、「やり続けていた」というコメントは「動き出し」を意味する。
「自分にボールが来なかったのが、来るようになったのは、選手たちが試合のハイライトを見ていて『今のシーンでアヤセにボールを出したら(キーパーと)1対1じゃん』というシーンが毎試合のようにあって、監督もそこを指示しました。こうして『あいつ、スマートだ(賢い)な。あいつは動き出しが武器なんだ』というのを浸透させることができました。その中でポジション(2シャドー、2トップの一角など)が変わり、求められることも多少変わっていく中で、『動き出し』という武器や空中戦(の強み)をどうやって出していくか、試合ごとにやっているつもりです。味方と噛み合ってきたし、自分の特徴が伝わってきました」
「動き出しは見てわかるような武器ではない」と上田は言う。しかし、それを繰り返しやり続けることでチーム戦術に昇華し、ゴールの量産、チームの上昇につながった。こうした成功体験とともにワールドカップに挑む。
「僕の中身は変わってないです。自分が表現したいことをいま出来ているのは、自分を知ってもらったからこそ。僕はそれを頭(=開幕)からやり続けていた」
つまり、変わったのは上田ではなく周囲ということ。ちなみに、「やり続けていた」というコメントは「動き出し」を意味する。
「自分にボールが来なかったのが、来るようになったのは、選手たちが試合のハイライトを見ていて『今のシーンでアヤセにボールを出したら(キーパーと)1対1じゃん』というシーンが毎試合のようにあって、監督もそこを指示しました。こうして『あいつ、スマートだ(賢い)な。あいつは動き出しが武器なんだ』というのを浸透させることができました。その中でポジション(2シャドー、2トップの一角など)が変わり、求められることも多少変わっていく中で、『動き出し』という武器や空中戦(の強み)をどうやって出していくか、試合ごとにやっているつもりです。味方と噛み合ってきたし、自分の特徴が伝わってきました」
「動き出しは見てわかるような武器ではない」と上田は言う。しかし、それを繰り返しやり続けることでチーム戦術に昇華し、ゴールの量産、チームの上昇につながった。こうした成功体験とともにワールドカップに挑む。
一方、STVVのGKシュミット・ダニエルは「悔しいですけど、それで彼が弾んでワールドカップで点を決めてくれれば良いんじゃないでしょうか。やっぱり(相手チームにいて)嫌な選手でした」と上田のパフォーマンスを称えた。
シュミット自身は今年に入ってから10か月間、好調を維持している。前節のスラン戦(2-1でSTVVの勝利)では後半アディショナルタイムにキャッチしたボールを大事に抱え込みながらピッチに伏せ、その瞬間タイムアップの笛がなって勝利が決まると最高の笑顔を見せた。
「ああいう風に1点リードで、最後自分がボールをキャッチして終わるのはキーパーをやっているなかでもっとも気持ちがいいシーンの一つなんで、必然的に笑顔が出たと思います。調子は悪くない」
昨シーズン、前半戦のSTVVはベルギー国内で降格が確実視されていたほどチーム状態が悪く、シュミットも浮かない顔をしていた。しかし、昨季のラスト9試合は7勝2分けという快進撃。この間、シュミットは6度のクリーンシートを記録した。
今季のSTVVは堅守で勝点を積み重ねていくタイプのチームだ。
「(STVVの守備は)堅いけれどワンチャンスでやられてしまう感じが最近あるので、ちょっともったいない。そういったところは昨季の終盤戦は修正できていた。この成功体験があるのは大きい」
セルクル・ブルージュ戦のキックオフ前には2人の愛娘から花束を贈られ、ワールドカップのメンバーに入ったことを祝福された。
「サプライズでした。本当に知りませんでした」
ワールドカップを目前にして「ワクワクしています」というシュミットに目標を尋ねると「やっぱり試合に出たいです」ときっぱり。
「出るからには絶対に結果を出して、日本国民から認められたいです」
取材・文●中田 徹
シュミット自身は今年に入ってから10か月間、好調を維持している。前節のスラン戦(2-1でSTVVの勝利)では後半アディショナルタイムにキャッチしたボールを大事に抱え込みながらピッチに伏せ、その瞬間タイムアップの笛がなって勝利が決まると最高の笑顔を見せた。
「ああいう風に1点リードで、最後自分がボールをキャッチして終わるのはキーパーをやっているなかでもっとも気持ちがいいシーンの一つなんで、必然的に笑顔が出たと思います。調子は悪くない」
昨シーズン、前半戦のSTVVはベルギー国内で降格が確実視されていたほどチーム状態が悪く、シュミットも浮かない顔をしていた。しかし、昨季のラスト9試合は7勝2分けという快進撃。この間、シュミットは6度のクリーンシートを記録した。
今季のSTVVは堅守で勝点を積み重ねていくタイプのチームだ。
「(STVVの守備は)堅いけれどワンチャンスでやられてしまう感じが最近あるので、ちょっともったいない。そういったところは昨季の終盤戦は修正できていた。この成功体験があるのは大きい」
セルクル・ブルージュ戦のキックオフ前には2人の愛娘から花束を贈られ、ワールドカップのメンバーに入ったことを祝福された。
「サプライズでした。本当に知りませんでした」
ワールドカップを目前にして「ワクワクしています」というシュミットに目標を尋ねると「やっぱり試合に出たいです」ときっぱり。
「出るからには絶対に結果を出して、日本国民から認められたいです」
取材・文●中田 徹