この週末の試合では各クラブのメンバー選考でいくつかのサプライズがあった。そのうちの一つがチェルシーのエデン・アザールのスタメン落ちだろう。ジョゼ・モウリーニョ監督がその理由についてコメントした。
 
ジョゼ・モウリーニョ（チェルシー監督）
「アザールを先発から外した理由？　それはうちの失点が多いからだ。これは戦術的な決断だよ。選手たちは戦術面で素晴らしい規律を披露してくれた。ウィリアンとペドロ（・ロドリゲス）は守備面で大きく貢献してくれて、おかげで中盤の選手もプレーしやすかったはずだよ。私はこの方針を継続するつもりだ。だからアザールは我々に歩み寄り、ウィリアンやペドロと同じようなプレーをする必要がある」
 
　また、アーセナルとともにプレミアリーグの上位戦線を牽引するマンチェスター勢も、先発メンバーから主力のヴァンサン・コンパニとメンフィス・デパイを外した。その意図を両軍の指揮官が説明した。
 
マヌエル・ペレグリーニ（マンチェスター・シティ監督）
「コンパニを先発から外したのは、前節、（ニコラス・）オタメンディと（エリアキム・）マンガラのコンビのパフォーマンスも非常に良かったからだ。それに彼（コンパニ）は火曜日にベルギー代表の試合を戦い、水曜日と木曜日は休養に当てていた。１か月の怪我明けで、１日しか練習できていない状態だったんだ」
 
（10月17日のボーンマス戦でハットトリックを達成したラヒーム・スターリングについて――）
「ラヒームがハットトリックしたことは重要なことだ。シュート精度はまだ改善の余地があるけど、若いからね。（セルヒオ・）アグエロや（ウィルフリード・）ボニのような生粋のストライカーではないけど、今シーズンはリバプール時代よりも多くのゴールを挙げると確信しているよ」
 
ルイス・ファンハール（マンチェスター・ユナイテッド監督）
「デパイにはライアン（・ギグス助監督）がアドバイスしているけど、彼自身で解決する必要がある問題で、見守っていくしかないよ。今までチームに適応できない選手を何人も見てきたけど、獲得前にそれを予測するなんて不可能なんだ。それは（アンヘル・）ディ・マリアにも（ラダメル・）ファルカオにも起こったことだ。
　ただ、私はデパイのことを信頼しているし、ベンチを温めることは若い選手にとって問題だ。だから私は彼に時間を与えるよ」
 
（３-０で勝利した10月17日のエバートン戦については――）
「この勝利はただの１試合にすぎない。だから前節、アーセナルに負けたのも、ただの１試合にすぎないんだ。大げさに考える必要はないよ。でも、継続性が必要なのも確かだ。だから来週、シティ（10月24日の10節）に勝つことができれば素晴らしいし、そのときはタイトルへの野望を口にしてもいいんじゃないかな」

文：内藤秀明